2015年12月21日月曜日

「くっち」

今日の福島弁「くっち」

今日の写真「真冬に開花するヤツデ。


集まってくる昆虫はハナアブの他ミツバチや大きい身体をしたハエ(金バエ?)などです。

花が少ない時期ですので昆虫達は蜜を吸うのが精いっぱい。他の種の昆虫が居ようと居まいと喧嘩などはせず、お構いなしで花から花へ飛び回わります。

ヤツデは同じ花の受紛を避けるために不思議な仕組みを持っているのだそうですよ。



花は両性化(一つの花にオシベとメシベがあります)で、オシベが成熟して花粉出来てもメシベはまだ未成熟。

雄しべが枯れた後に雌しべが成熟します。だから(若い人なら、なので)他の花の花粉を昆虫を通して受粉するので”血”が濃くならないとか。

結婚するのに近い”血”を避けているとは。すばらしい植物もある(いる?)ものなのですね。


意味:くれて、頂戴

使い方:「そごらへんの森も林も全部やってくっちもいいべなど思うんだげんちょ」
→「その辺りの森も林も全て行ってくれてもいいだろうなと思うのだけれど」

福島弁「くっち」と似ている「はらくっち」→「お腹がいっぱい、満腹」です。

今日のローカルニュース
国は福島県の放射能の除染について、生活圏20m以外の森林の除染は行わない方針を打ち出しました。

森林の除染を行わずとも生活にさほどの影響が無い上、土の表面を削ることによって土砂崩れが発生する恐れがあることらしいのですが、腑に落ちたのは国と東京電力でしょう。

シイタケ原木栽培する農家の人達はこれから先、裏山に入り長時間の仕事は不安だと訴えてました。


又、福島県双葉町の「原子力明るい未来のエネルギー」「原子力正しい理解で豊かなくらし」と表裏に表記の原子力PR看板が本日撤去されました。

撤去に要した時間は僅か20分だとか。

撤去理由は老朽化(経年劣化が進み、部品落下の危険があることなど)。

町に撤去の反対と永久保存を求める署名約6千人分を提出しましたが認められませんでした。

東京電力は原発事故があって4年半以上も過ぎてから、原子力標語が間違っていたのだと気付いた様子です。

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