2009年7月4日土曜日

茶飲みばなし「すずめ(雀)と限界集落」


今日は茶飲みばなし「すずめ(雀)と限界集落」 きいでくなんしょない。(聞いてくださいね。)
今日の写真「秋待ちきれず庭で初咲きの白花のコスモス」

爺ちゃん:婆ちゃん、このごろ おらいの庭さ 雀来んの 多ぐなったんで ねぃがい。
      (婆ちゃん、このごろ 我が家の庭に 雀来るのが 多くなったのでは ないか。)
婆ちゃん:餌 くっち ね のに ない。
      (餌を あげて いない のに ね。)
爺ちゃん:今は 誰も 雀 ぶぐんねぐ なったがら がも しんに ない。
      (今は 誰も 雀を 追い払らわなく なったから かも 知れない ね。)
婆ちゃん:むがしは 米ひどっつぶでも いだましくて ぶぐった もんだが ない。
      (昔は 米一粒でも もったいなくて 追い払った ものですが ね。)
爺ちゃん:あど ほがに 考えられんのは 限界集落 がら うづって 来たのがも ない。
      (あと 他に 考えられるのは  限界集落 から 移って 来たのかも ね。)
婆ちゃん:爺ちゃん、それは ねい べした。 消滅集落がら なら あっかも しんねが ない。
      (爺ちゃん、それは ない でしょう。 消滅集落から なら あるかも 知れませんが ね。)
爺ちゃん:ほだった ない。 限界集落がら消滅集落に なんだった ない。
      (そうだった ね。 限界集落から消滅集落に なるんだった ね。)
婆ちゃん:ほだよ。消滅集落に なっちまうど 雀一匹 いねぐ なんだぞい。
      (そうだよ。消滅集落に なってしまうと 雀一匹 いなく なるんだよ。)
爺ちゃん:なして いねぐ なんだべ ない。
      (どうして いなく なるんだろう ね。)
婆ちゃん:人を頼りに いぎでっから 人いねぐ なっど 雀もいなぐ なん ない。
      (人を頼りに 生きているから 人がいなく なると 雀もいなく なる ね。)
爺ちゃん:つばめ(燕)も おんなじ だべした。
      (つばめ(燕)も 同じ だね。)
婆ちゃん:人と一緒に いっど 蛇やカラスがらこうげぎ さっちゃり すんのが 少くね みでだ ない。
      (人と 一緒に 居ると 蛇やカラスから攻撃 されたり するのが 少ない みたいだ ね。)
爺ちゃん:婆ちゃんとオラ ながいぎ しで いづまでも 雀来るよに 頑張っぺない。
      (婆ちゃんと俺 長生き して いつまでも 雀が来るように 頑張ろうね。)
婆ちゃん:爺ちゃん タバコやめで もう8ヶげづ たっだがら ながいぎ だいじょぶ がぁな。
      (爺ちゃんは タバコやめて もう8ヶ月 経ったから 長生き 大丈夫 かな。)

※限界集落(げんかいしゅうらく)とは、過疎化が進み離島や山間地域で人口の50%が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭や生活道路の管理など社会的共同生活の維持が困難になった集落のことを指します。都市部でもドーナツ化現象がますます進んでおりこの先、限界集落にならないとは言い切れないことでしょう。

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