2014年10月31日金曜日

「かんまがす」

今日の福島弁「かんまがす」
意味:かきまわす
使い方:「したのほうさしずんでっからよぐかんまがしてがらのみな」
→「下の方に沈んでいるから良くかき回してから飲んで」

同意語:かんます(意味:①かきまわす  ②(議会等を)混乱させる)
同義語:かんまぜる(意味:かきまぜる)

2014年10月27日月曜日

「たるぬぎ」

今日の福島弁「たるぬぎ」
意味:樽(たる)の中に渋柿とホワイトリカー(焼酎)をビニール袋に入れ密閉すること。
使い方:「としとっとあまがぎかだくてくわんにがら、やっこいたるぬぎのかぎくってんだ」
→「年を取ると甘柿は硬いから食べられないので、柔らな樽抜きした柿を食べているんだ」

樽(たる)抜き:柿の渋が抜けて甘くなります。福島県の会津みしらず(身知らず)柿がこの製法です。
この他にも渋柿の渋を抜く方法が、さわしがき(醂柿)です。 醂(さわ)す・茹(ゆ)でると渋柿が甘くなります。 
醂(さわ)す=渋柿の渋みを抜くこと。)

尚、ゴマが入るあまがき(甘柿)の品種を寒い地方(お隣の山形県米沢市あたりでも)に植えても気候のせいで何年経ってもゴマが入らず渋柿のままになる確率が高いそうですよ。

2014年10月23日木曜日

「かさぴた」

今日の福島弁「かさぴた」
意味:かさぶた(瘡蓋)
使い方:「かさぴた無理してとっと まだ血ででくっつおい」
→「かさぶたを無理して取ると 又血が出てくるよ」

2014年10月20日月曜日

「あがってる」

今日の福島弁「あがってる」
意味:開いている
使い方:「網戸ちょべっとあがってだがら ねごにげだんだべした」
→「網戸が少し開いていたので 猫が逃げたのですよね」


夢ちゃん脱走! 夕方暗くなってから無事ご帰還と相成り(あいなり)候(そうろう)。

2014年10月15日水曜日

「のぼる」

今日の福島弁「のぼる」
意味:踏む、踏み付ける
使い方:「まづりみさいったら足のぼらっちしこたまいでがった」
→「お祭りを見に行ったら足を踏みつけられてとても痛かった」

他人の足を踏んでしまった時・犬のフンなどいやな物を踏みつけたりした時に使います。
又、共通語と同じく坂を上る・山を登るにも当然「のぼる」は使います。

2014年10月11日土曜日

「こばがくさい」

今日の福島弁「こばがくさい」
意味:馬鹿みたい、ばかばかしい
使い方:「ほだこばがくさいごどやれっかいさ」
→「そんな馬鹿みたいな事出来るものですか」


2014年10月6日月曜日

「とんでもね」

今日の福島弁「とんでもね」
意味:とんでもない
使い方:「とんでもねごどになってもおらしんにがら」
→「とんでもない事になっても私 知らないから」

「とんでもない」の丁寧(ていねい)は「とんでもないことでございます」ですが現在、大方の人は丁寧に使ったとしても「とんでもないです」くらいでしょうか?
これを「とんでもございません」や「とんでもありません」と言ってら間違いですね。

「とんでも」と「ない」はの2文節ではなく「あぶない」や「つたない」等と同様に「~ない」で終わる一つの形容詞です。

「あぶない」を丁寧に言ったつもりでも「あぶございません」・「あぶありません」になってしまいます。正確には「あぶのうございます」または「あぶないことでございます」です。・・・が自身でもめったに使わない言葉です。

知ったかぶりのsei爺”でした” 

知ったかぶりのsei爺”です”より”でした” の方が”・・・です”と断言せず、遠慮又はへりくだった使い方だと思います。福島県のお隣・山形県(の山形市?)では、お店やデパートに電話すると”はい、○○です・○○でございます”ではなく”はい、○○商店の・○○デパートの△△(sei爺)でした”と電話口に出るそうです。



2014年10月2日木曜日

「ばがばっち」

今日の福島弁「ばがばっち」
意味:お馬鹿な末っ子
使い方:「あんだもおらどおんなじでばがばっちっていわっちだの?」
→「貴方も私と同じようにおばかな末っ子って言われていたの?」

ばっちは末っ子のことで、末っ子だから甘えん坊でワガママで、できが悪いと一方的に決めつけられている偏った見方。

末っ子とは反対に総領の甚六(そうりょうのじんろく)ということわざがありますね。
総領は家を継ぐ特に長男の事で、始めて生まれた子供のためちやほやと甘やかされて育ってしまうために、のんびりして世間知らずなお人よしだと一般的に言われています。