2010年6月30日水曜日

「おだつ」


今日の福島弁「おだつ」
 
今日の写真「紫色の花のヤマホタルブクロは玄関先で咲いていて、良く見かけるホタルブクロと違いガク片が反り返っておらず、こんもりと膨らんでいます」

意味:調子に乗る。 はしゃぐ。

使い方:「いづまでもおだっていらんなでばぁ」
→「いつまでもはしゃいでいないでったら」

2010年6月29日火曜日

「のさる」


今日の福島弁「のさる」
 
今日の写真「白花で二重咲きのホタルブクロです。ホタルブクロには目が無くついたくさん集めてしまいます」

意味:乗る。

使い方:「いづのまにがじでんしゃさのさるようになったんだない」
→「いつの間にか自転車に乗るようになったんだね」

2010年6月28日月曜日

「ねらった」


今日の福島弁「ねらった」
 
今日の写真「地植えの白と赤のスイートピーは、もう何年も庭で咲き続けていますが、写真と反対方向のジャングル化した庭の南の方には、伸び放題となった別の植物に覆いかぶさってもっとたくさんの紅白のスイートピーが咲いています」

意味:お休みになられた。 お休みになられました。 就寝されました。
丁寧語です。

使い方:「とうちゃんはサッカーもみねでねらったがらようあんだったらあしたにしてない」
→「お父さんはサッカーも見ないでお休みになられましたから用事があるのだったら明日にしてね」

2010年6月27日日曜日

「しょうし」


今日の福島弁「しょうし」
 
今日の写真「鉢植えの長い花穂のカシワバアジサイは、雨を含んで重くなり真横になってしまいました」

意味:恥ずかしい。
同意語「しょうしい」

使い方:「みんなにみらっちしょうしごどぉ」
→「みんなに見られて恥ずかしいわ」

2010年6月24日木曜日

「ぼっこれる」


今日の福島弁「ぼっこれる」
 
今日の写真「北側でお日様の当たらない場所に植えた覚えの無いドクダミが群生しています。近づいて見るとかわいい花で、お茶、化粧品、軟膏、入浴剤などの用途の他にも冷蔵庫の脱臭にも良いそうです」

意味:①壊れる。 ②破談になる。

②の使い方:「おんつぁんもってきてくっちゃあのはなしはぼっこれっちまったよー」
→「おじ(叔父・伯父)さんが持って来てくれたあの話は破談になってしまったよ」

2010年6月23日水曜日

「たづ」


今日の福島弁「たづ」
 
今日の写真「二年草のツリガネソウ(釣鐘草)がジャングルみたいになった庭で背丈を伸ばして咲きました。キキョウ科で大好きなホタルブクロの仲間、別名はカンパニュラ」

意味:性質(たち)。 系統。 血筋。

使い方:「あそごは背がおっきぐなるたづだべした」
→「あそこ(の家の人)は背が高くなる性質(たち)でしょう」

2010年6月22日火曜日

「まがしい」


今日の福島弁「まがしい」
 
今日の写真「鉢植のイシダテホタルブクロ 紅衣はめずらしい二重咲きなので里山では見られない種と思います。園芸種なので今年は消えてしまわないかと心配をしていましたが見事に数花咲いてくれました」

意味:倹約。節約。

使い方:「じいちゃんのじだいはなにごどにもまがしぐしったんだぞい」
→「爺ちゃんの時代は何事にも倹約していたんだよ」

「まがしぐする」 
「まがしぐしてる」

2010年6月21日月曜日

「なんでかんで」


今日の福島弁「なんでかんで」
 
今日の写真「葉っぱが黄色くて花と区別しにくい種も隣り合って植えておりますが、これは葉っぱが緑のグランドカバーのヨウシュコナスビ(洋種小茄子、別名はリシマキア)も繁殖が旺盛で道路まで飛び出すぐらい元気ですから、雑草除けには申し分ありません」 

意味:何がなんでも。 どうしても。 何と言われようとも。

使い方:「なんでかんであんだにででもらわんにどこまるんだ」
→「何がなんでも貴方に出ていただけないと困るのだ」

2010年6月19日土曜日

「ねぐなる」


今日の福島弁「ねぐなる」
 
今日の写真「オシベが金色の糸に見えるということから名づけられた金糸梅(キンシバイ)は玄関先で咲き始めました」 

意味:無くなる。 盗まれたり、紛れたりして、見当たらなくなる。

使い方:「ねぐなっと大変だがらひぼちゃんとむすんでおがんしょ」
→「無くなると大変だから紐できちんと結んでおいて」

2010年6月18日金曜日

「そそっぽい」


今日の福島弁「そそっぽい」
 
今日の写真「花の大きさが1cmぐらいの小さな白色のギンパイソウ(銀杯草)は玄関の入り口で踏みつけられても、けなげにもう何年も咲いてくれています」 

意味:直訳すると「粗粗(そそ)らしい」となってしまいますが、ズバリ共通語に置き換えられる言葉はありません。
食感がなめらかではない(パサパサしている)とか、
一般に粗(あら)くて水分が少なく飲み込めないような食べ物を指します。
いがらっぽいとは全然違います。

使い方:「このおがらなんだどってそそっぽいんだなーい」
→「このおからは何だって(何か訳でもあって)パサパサしていて食べにくいのだねー」

2010年6月17日木曜日

「あぐ」


今日の福島弁「あぐ」
 
今日の写真「庭に3本あるユスラウメ(ゆすら梅)が赤い実をつけたので、一粒採って食べましたが実家のユスラウメはもう少し美味しかったかなと子供時代を懐かしく思い起こしました」

意味:①灰(はい・あく)。 ②(戸、扉などが)開(あ)く。

①の使い方:「ニラ(韮)さやる肥料はあぐでいいべした」
→「ニラ(韮)にあげる肥料は灰でいいでしょう」 

週末菜園で灰の利用:ニラ(韮)と温海かぶ(紫紅色で山形県鶴岡市の伝統野菜は焼畑、つまり灰。)の肥料。ジャガイモ植え付け時、種芋を2分割、3分割した切り口に灰をつけます。

②の使い方:「こごんとごあぐごどね扉になったない」
→「此のところ開くことの(が)無い扉になったね」

2010年6月16日水曜日

「おっきょる」


今日の福島弁「おっきょる」
 
今日の写真「チューリップのような形と花弁が肉厚のプリンセス・ダイアナは濃いピンクの花がとても可愛い上、耐寒性と耐暑性がありますので剪定のコツさえ覚えたら育て易いクレマチスです」 

意味:折る。
同意語:「おしょる(2009.6.18ブログ)」

使い方:「せっかぐうっつぐし(2009.10.21ブログ)ぐさいでんだがらおっきょってだめだがんない」
→「折角美しく咲いているのだから折ってはいけないからね」

2010年6月15日火曜日

「ひときり」


今日の福島弁「ひときり」
 
今日の写真「庭で育つ形や色の違いなど数種ある中で最初に咲いた白花のホタルブクロですが、この辺にはもう半世紀近くも蛍がいないので捕まえてこの花の中に入れることが出来ません」

意味:ひとしきり。 一時(いっとき)。 しばらくの間。
共通語の「ひときり」は一つの区切りや段落・ひとくぎりなどの意。

使い方:「さぐやはひときり雨(あま)おどでめーさめるぐらいたんと(2010.1.3ブログ)降ったない、そういえばつゆさはいったつってたない」
→「昨夜は一時(いっとき)雨音で目が覚めるぐらいたくさん降りましたね、そういえば梅雨入りしたと言っていましたね」

2010年6月14日月曜日

「たばごのみ」


今日の福島弁「たばごのみ」
 
今日の写真「カンパニュラ・アルペンブルーは、キキョウ科ホタルブクロ属で星型の5弁の小さな花が集まって咲いています」 

意味:喫煙者のこと。 たばこを吸う人を指す。 タバコ吸う。→タバコ飲む。

使い方:「うぢでは はがまいりんどぎ たばごのみ いねがら ライターちょぐちょぐ わすれんだぞい」
→「我が家では 墓参りの時 たばこを吸う人が いないから、ライターをちょくちょく 忘れるんだよ」

2010年6月12日土曜日

「きかきか」


今日の福島弁「きかきか」
 
今日の写真「白河の関跡を尋ね“矢立の松”の源義経(みなもと の よしつね)に想いを巡らせました。此処で祈願してから、私が住む信夫の庄の、佐藤継信(さとう つぎのぶ)・忠信(ただのぶ)兄弟を従い、後に鎌倉幕府を開いた異母兄・源頼朝(みなもと の よりとも)のいる鎌倉にはせ参じたのでしょう。

意味:クランク(道路)

使い方:「しらがわのみぢはきかきかになってだべした」
→「白河(福島県白河市)の道はクランクになっていたよね」

2010年6月11日金曜日

「どったい」


今日の福島弁「どったい」
 
今日の写真「花弁が丸くカップ咲きで鉢植えのアンジェラは、2005年6月26日に山形県村山市にある東沢バラ園で出逢い、その可愛らしさにすっかり魅了されたバラのひとつです」 

意味:正座ではないお座り。 (赤ちゃんが)両足を前に投げ出して座ること。

使い方: 「あんだの おんぼご(2009.6.10ブログ) もお どったい すんだない」
→「あなたの 赤ちゃんは もう お座り するのですね(するようになったのね)」

先月からというもの、庭に咲く色とりどりの多くの花たちに追いかけられる季節となりました。ブログの更新もそれにつれて、頻繁になってしまいます。

2010年6月10日木曜日

「みば」


今日の福島弁「みば」
 
今日の写真「外来種で環境に強いためかヒルザキモモイロツキミソウは庭を占領するかのように陽あたりの良い場所という場所には右肩上がりで増え続けています」

意味:格好。 外見(がいけん)。 【見映(みば)え・見栄(みば)え】

使い方:「みば」が悪い「みば・わり」や「みば」が良い「みば・いい」などと使います。

「そのふぐみばわり」→「その服は格好悪い」 
「みばいいべした」→「格好いいでしょう・格好いいんじゃない」

2010年6月9日水曜日

「へいがさ」


今日の福島弁「へいがさ」

今日の写真「バラ・夢乙女は昨年の満開が6月1日でしたので、今年は花でも野菜でも季節が約1週間遅れています。」 

意味:塀(へい)。

使い方:「へいがさ さ ボールぶっつげだら あどつぐがら ダメだべした」
→「塀 に ボールをぶつけたら 痕がつくから いけないだろう」

2010年6月8日火曜日

「いだがした」


今日の福島弁「いだがした」

今日の写真「ベニバナダイコンソウ(赤花)よりも約1週間遅れて咲いた黄花のダイコンソウ。同じ種類、同じプランターに植えてあるのに同時に咲かないのは何故でしょう」

意味:居たかな? 居たのかな?

使い方:知人を訪ねた際、部屋に明かりなどがなくて不在かなと思ったとき玄関先で声を押さえて言う独り言。 「いだがした」→「居たかな?」
とぶつぶつと言ってから、改めて「いだがぁーい?」→「在宅ですかー?」と大きな声で呼びかけます。

こころ通う福島弁の使い方補習「した」と「がした」の違い。
今回の使い方「いだがした」は「いだが?」と過去形の「~(で)した」ではありません。
この場合「いだが?」→「居たかい? 居ましたか? 在宅ですか?」と「「~(で)した」となり、これを直訳すると「居たかい、居ましたか・(で)した」になってしまいとても変です。

今日の福島弁「いだがした」は「いだ」と「がした」から成っています。
「いだ」→「居た? 又は在宅ですか?」と「がした」→「~かな? ~のかな?」ですので「居た・かな 又は居た・のかな」と解されます。

2010年6月7日月曜日

「ごんぼねご」



今日の福島弁「ごんぼねご」
 
今日の写真「カンパニュラ・サラストロ(別名:青花ホタルブクロ)がハナミズキの木の下で咲き始めました。釣鐘状で青く深い色がなんとも美しい花です。日本の里山で自生しているホタルブクロとは親戚です」 

意味:尻尾が短かったり、曲がったりしている猫。

使い方:「どっかのごんぼねごにちゃぶ台のさがなぬすくれさっちゃ」
→「何処かの尻尾の短い猫にちゃぶ台の魚を盗み食いされた」

2010年6月6日日曜日

「まよう」


今日の福島弁「まよう」
 
今日の写真「3種類あるシャクヤクは全て桃色ですが、これは花びらがギザギザになっている品種です。白や二重などもほしいけど庭には植える箇所がもうないためあきらめています」 

意味:弁償する。

使い方:「まようごどになっからなぐさんなよぉ」
→「弁償することになるから失くさないでよ」

2010年6月4日金曜日

「けっちゃ」


今日の福島弁「けっちゃ」
 
今日の写真「庭に4~5年前に植えた数株のニリンソウは場所が合ったのか、カイドウ(ハナカイドウ)と梅の木・ヤマブキの足元に群生するようになりました。イチリンソウは一足先に同じ場所で咲きました」 

意味:くれた。 やった。 あげた。 差し上げた。
同意語:「くっちゃ」

使い方:「お金をけっちゃ」
→「お金を(差し)あげた」

使い方:「あの人はおらのとごよぐ世話してけっちゃ」
→「あの人は私のことをいつも世話してくれた」

使い方:「ニワトリさえさけっちゃ?」
→「ニワトリに餌やった?」

2010年6月3日木曜日

「ほだげんちょ」


今日の福島弁「ほだげんちょ」
 
今日の写真「家庭菜園としては、たくさん栽培しているサヤエンドウ(品種:絹さや)が、すくすく育っています。右隣の実取りえんどうとスナックエンドウ(写真左手だが見えません)は蒔いた種から全て発芽せずあまり採れない年となりました」 

意味:そうだけど。 そうなのだけれど。 そうなのですが。 そうなのですけれど。
同意語:「ほだげんと」

使い方:「あした朝 はやぐ おぎねど。 ほだげんちょ つい ねんの おそぐなる」
→「明日の朝は 早く 起きないと。 そうなのだけれど つい 寝るのが 遅くなる」

こころ通う福島弁の使い方補習「ほだ」
「ほだ」は共通語の「そう」
同意する時は「ほだ」。 「ほだ」、「ほだ」(「そう」、「そう」)と相槌を入れる時に使う。
同意しなかったり疑問の時は「ほだっけ?」・「ほだった?」・「ほだったっけ?」と「た?」や「け?」を付ける。
「ほだ」に「ない(共通語の「ですね」)」を付けると丁寧語で「ほだない」→「そうですね」

「げんちょ」や「げんと」は共通語で「だけど」なので「ほだ・げんちょ」→「そう・だけど」

2010年6月1日火曜日

「そざす」


今日の福島弁「そざす」
 
今日の写真「砕石を敷いた私道のあちらこちらに自然に生えたユウゲショウは花の直径が1cmと少し位の大きです。また、ピンクでかわいい花のためつい除草せずに残してしまい結果として増えてしまいます。夕方に咲くので夕化粧と言われているそうですが、この花は早朝から咲いています。飼い主?に似てあまのじゃくなのでしょうか。アカバナユウゲショウとも呼ばれ、マツヨイグサ属です」 

意味:傷める。

使い方:「教科書そざすなで」
→「教科書を傷めるなって」

使い方:「かりだ本そざしてダメだぞい」
→「借りた本は傷めてはいけないよ」