2010年8月31日火曜日

「ねっぱる」


今日の福島弁「ねっぱる」

今日の写真「菜園の雑草のヘクソカズラ(屁糞葛)という気の毒な名前は誰が命名したのでしょう。万葉集でも一首だけ詠まれているそうですので奈良時代の人になるのでしょうか」

意味:くっつく。 付着する。 接合する。

使い方:「よぐあの二人はねんがらねんじゅうねっぱってるない」
→「良くあの二人はいつもくっついて(一緒に)いるね」

2010年8月30日月曜日

「すくった」


今日の福島弁「すくった」

今日の写真「毎日のように猛暑日が続く上強烈な西日が当たる場所で、紫色の小菊アメリカギク(ボルトニア)は早く涼しい秋が来てくださいと懸命に咲いているかのようです」

意味:巣を作った。 基本形は「巣食う:すむ(棲む・栖む)」
発音:「すぅくった」又は「す」・「くった」 

使い方:「瓦屋根すぐなぐなっと、スズメすくったりでぎねぐなんだど」
→「瓦屋根が少なくなると、スズメが巣を作ったり出来なくなるんだって」

2010年8月27日金曜日

「うぶう」


今日の福島弁「うぶう」

今日の写真「お隣から塀を越えてやってきたつる性のノウゼンカズラはどこまでも伸びそうな勢いです」

意味:背負う。 おんぶする。
同意語「おぶう」

使い方:「今は、おどおどうぶって遊ぶわらしみらんにようになったもんだない」
→「今は、弟をおんぶして遊ぶ子供は見られないようになったものですね」

2010年8月25日水曜日

「(~)してらったい」


今日の福島弁「(~)してらったい」

今日の写真「幹線道路の中央分離帯などで良く見かけるこのヒルガオは、余りにもきれいだったので10年位前に近くの河原で種を採取し、我が家の庭にそれを撒いたら毎年芽を出し咲いてくれます」

意味:(~)してました?

使い方:「何してらったい」→
「(今は)何をしていました(か)?」
 
使い方:「どうしてらったい」→
「(その後)どうお過ごしでした(か)?」 

知人先などを訪ねた時の挨拶でこんにちはのように使います。
「何してらったい」と言っても、それに対する返事をどうしても聞きたい訳ではないので「ああ、どうもない」というような挨拶が返ってきてもなんとも思わないのです。

2010年8月23日月曜日

「ちょうどして」


今日の福島弁「ちょうどして」

今日の写真「宮城県蔵王ふもとの澄川にかかる不動滝が見える展望台の萩は一枝に二輪ほどかわいい花を咲かせ始めていました」

意味:じっとして。

使い方:「とうちゃんにあだまかってもらうどぎ、ちょうどしてねがらバリカンであだまはだがっちゃんだべ」

→「父親に散髪してもらう時に、じっとしていないからバリカンで頭を叩かれたんでしょ」

「あだまかる」→「散髪する・髪を切る」は、2009.7.21ブログで登場済み。

2010年8月20日金曜日

「くわれる」


今日の福島弁「くわれる」

今日の写真「妻が植えた鉢植えのミニトマトは、菜園のトマトよりも上手に出来ていそうな感じ。トマトにさっと熱湯をかけてから皮を剥いて、バジル少々加えます。甘酢とオリーブオイルをミキサーで混ぜたものに漬けると真夏にはサッパリとしたトマトのレシピの出来上がり」

意味:①食べられる。 ②(虫に)刺される。

使い方:②の使い方「そどさいぐんでは、かにくわれっからスプレーしてぎな」
→「外に行くのであれば(行くのなら)、蚊に刺されるからスプレーをして行きな(さい)」

2010年8月18日水曜日

「ぐるわ」


今日の福島弁「ぐるわ」

今日の写真「宵待草(よいまちぐさ)と呼ばれることが多いのですが、ほんとうは待宵草(まつよいぐさ)です。しかもこれは大型の花なので外来種の大待宵草でしょう。又、月見草ともいわれますが本当の月見草とは夕方にまっ白い花が咲き、夜には薄いピンク色~ピンク色になってお日様の光を浴びた朝ごろにはしぼんでしまう、小ぶりな花なのだそうです」

意味:周り(まわり)。 周囲。

使い方:「あそごのやしぎのぐるわくさだらけになってっぺした」
→「あそこの屋敷の周りは草だらけになってるよね」

2010年8月17日火曜日

「もんも」


今日の福島弁「もんも」

今日の写真「庭のムクゲは新しい品種ではないでしょう。東北自動車道の福島~郡山間でも今まさに白、桃、紫色など道路両脇で満開です。アオイ科なのでムクゲはもちろん、仲間の芙蓉や野菜のオクラにも、害虫の葉巻き虫がつくのですね」

意味:桃。

使い方: 「あだらしい品種のもんも次がら次どでできて名前覚えらんに」
→「新しい品種の桃が次から次と出てきて名前が覚えられない」

2010年8月12日木曜日

「かららいさま」


今日の福島弁「かららいさま」

今日の写真「毎年同じ場所で咲くヒオウギアヤメは別名で、本名?はヒオウギ(緋扇)とのことです」

意味:空雷様で→雨が伴わないカミナリ。 
雨を伴った方が軽いとされている。

使い方:「注意報ででっげどかららいさまこねでけろ」
→「注意報が出ているけど雨無し雷は来ないで(くれ)」

2010年8月11日水曜日

「ほんこ」


今日の福島弁「ほんこ」

今日の写真「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花と言いたいのですが、この鬼百合は一株から花後のむかごが庭を埋め尽くして、とんでもないことになってしまいます」

意味:本気。

使い方:「さっきまで練習だったげんちょ、こっがらほんこだがんない」
→「先ほどまでは練習だったけれども、ここからは本気だからね」

2010年8月9日月曜日

「ぐえわり」


今日の福島弁「ぐえわり」

今日の写真「ミントの生葉を二、三枚入れてハーブティーにすると香りもすばらしいものです。子供の頃、実家にあったものは、今思うと日本ハッカだったのでしょう」

意味:気分が悪い。(身体の)具合が悪い。

使い方:「まいにじまいにじこうあづいどぐえわりぐなんない」
→「毎日毎日こんなに暑いと気分が悪くなるね」

2010年8月6日金曜日

「こだ」


今日の福島弁「こだ」

今日の写真「庭の西側に咲いている紅鮮やかなサルスベリは、100日間も咲き続けるということから、別名百日紅=ヒャクジツコウといわれるそうです」

意味:こんな。

使い方:「こどしはなしてこだにあづぐなったんだべ」
→「今年はどうしてこんなに暑くなったのでしょう」

「なして」→「どうして」は2010.5.24 googleブログで掲載済み。

2010年8月5日木曜日

「めんめず」


今日の福島弁「めんめず」

今日の写真「鉢植えのバジルは、モッツァレラチーズと自家製トマトでのサラダ一つをとっても夏のレシピには欠かすことのできないハーブです。しかも今年のバジルは葉がちりめんで厚いのでした」

意味:ミミズ。

使い方:「つゆあげでがら猛暑だべし、雨ふんねべし、はだげのめんめずもでろが乾燥しでっから困ってねぃんだべが」
→「梅雨が明けてからは猛暑だし、雨も降らないし、畑のミミズも土が乾燥しているから困っていなんだろうか」

今朝5時に起きて菜園に行ってきました。先日、除草して山のように重ねておいた枯れた草をを取り除いてみたら、ミミズは何匹も元気で過ごしておりました。安心安心。

2010年8月3日火曜日

「よごっぴつ」


今日の福島弁「よごっぴつ」

今日の写真「カサブランカの花は白く大きくてほんとうに美しい百合です。しかし、すぐ隣に咲いている鬼百合は庭中に憎らしいほど増えて可愛らしさがないので、撮ってあげなあーい(ことにしようかな)」

意味:捻じ曲がっている様。

使い方:「つぐえのひぎだしよごっぴつになってながながぬげね」
→「机の引き出しが捻じ曲がっていて容易に(引き)出せない」

2010年8月1日日曜日

「まるこぐ」


今日の福島弁「まるこぐ」

今日の写真「昨日行われた福島市の花火大会会場には福島駅東口1番乗車口からシャトルバスを往復利用し数年ぶりに行ってきました。打ち上げ数は1万発・人出は18万人と発表通り河川敷は座る場所もないほど超満員でした」

意味:丸く。

使い方: 「花火もまるこぐなるようにあげんのむずがしんだべない」
→「花火もまあるくなるように上げるのは難しいのでしょうね」