2013年12月31日火曜日

「やん」

今日の福島弁「やん」

今日の写真「南天は難を転じて福となすに通じることから縁起木として正月飾りに使われていますね 年神様(としがみさま)へのお供えの鏡餅も昨日飾ったのであとはお正月を迎えるばかりとなりました」


意味:さん(敬称)

使い方: ○○やん
男女の区別なく使われます。

男性で例えば「勝男」と言う名前の方を呼ぶ場合は「かづおやん」
男性の「稔」は「みのるやん」
女性で「キチ」は「おギヂやん」 

女性の場合は名前の上に「お」を付けることが多いですね。

他にも「六郎」→「ろぐろやん」、「サタ」→「おサダやん」

「やん」の他にも「さま」や「さん」更に「ちゃん」があります。
使い方:男性「勝男」は「勝男さま」
使い方:女性「ルイ」は「おルイさん」
使い方:女性「タエ」は「おタエちゃん」

「やん」で呼ばれている方は、村中の誰しもが「やん」であり、人によって「さま」や「ちゃん」になることはありません。
「さま」も「ちゃん」も同じことが言えます。

いつからどうして個人個人が「やん」や「さま」「さん」「ちゃん」と区別されたのかは分かりません。


今年もあと数時間で幕を閉じますが、本日も数ある中から当ブログにお越しいただき誠にありがとうございました。

来年も継続は力なりという信念で、更新続けて参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

2013年12月30日月曜日

「にょんにょさま」

今日の福島弁「にょんにょさま」

今日の写真「2匹の愛猫のためにホームセンターで買い求めた芽出をした猫草です イネ科の燕麦(えんばく)ですね 猫より朝早く起きて?撮った写真です 早朝はご覧の通り根から吸い上げ余った水分を葉先から吐き出します 水玉がとても綺麗ですね 朝早く道端や畑をスニーカーを履いて歩くと汁でびっしょりになるのはこのせいです」

 
 
  
意味:神様仏様(幼児語)

使い方:「にょんにょさまさ、あんあんすっぺない」
→「神様・仏様に、おじぎしようね」

親・祖父母と神社などをお参りした際、子・孫におじぎ(あんあんで二礼と記憶してます)を促した時の言葉です。

「ちゃんとおじぎしねどにょんにょさまにおごられっからない」
→「きちんとおじぎしてお参りをしないと神様にしかられますよ」

「にょんにょさま」は、ののさま・のんのさまの転(のんの様:昔は尊いもの(神様、仏様、太陽、月)などをのんの様と呼んでいたよう です))

昨日は大掃除を済ませ、今日は神棚や玄関・居間などにしめ縄などの正月飾りを行いました。

昨日29日は、九がつくから「こごいらへん」→「この辺・地区」では29日の九は苦に通じると云って餅つきはしませんし、しめ縄なども飾りません(おそらく大部分の人は)。

でも地方によって“29”を“福”に代えて、この日を選んで餅をつくということも聞いたことがあります。

又、「こっち」→「こちら」では一夜飾りも「わがんね」→「いけない」というので31日の大みそかには飾らず、毎年28日あるいは30日に飾り付けを行っています。

皆さんお住まいの地域ではどのような日を選んで飾り付けなどなさっているのでしょうか。

2013年12月29日日曜日

「たぷたぷ」

今日の福島弁「たぷたぷ」

今日の写真「冬の庭は花が少なく殺風景となりますが、昨夜降った雪の綿帽子をかぶった庭木のサザンカ(山茶花)だけはこの寒さを待っていましたとばかりに咲き誇っています」


意味:液体が容器にあふれるほどいっぱいにあるさま・満杯・なみなみ

使い方:「風呂のお湯たぷたぷだあ」
→「風呂のお湯が満杯でこぼれそうだ」

正月に入ると7日まで爪が切れなくなるので今日、今年最後の爪切りをしました。
1月7日は七草がゆと七草爪(爪切りの日)の日ですね。

2013年12月26日木曜日

「そろってだない」

今日の福島弁「そろってだない」

今日の写真「はだげのだいごんさむいげんちょ頑張ってっつおい」
(菜園の大根は寒いけれど頑張っているよ)
 


 

意味:”皆さんお変わりなくご家族全員ご在宅でしたね”と言うような意
家を訪ねて挨拶時の決まり文句です。

使い方:「おばんです そろってらったない」
→「今晩は 皆さんお揃いでご在宅でしたね」

2013年12月24日火曜日

「くっと」

今日の福島弁「くっと」



今日の写真「毎年自然に生えてたくましく育つ菜園のアブラナ科の野菜のかぶれ菜を福島県の中通り地方では“くぎだぢ:茎立(菜)”と呼んでいます 別名“かき菜”ですね 早春採れるこの菜のレシピ代表格のおひたしは美味です 私はマヨラーだからおひたしと言えばマヨ それもメーカーは○ピーだけです ○の素さんこれに限ってはごめんなさい おひたしにはけづりこ:削った粉(鰹節)と醤油は要りません その他のレシピにはお味噌汁の具、お肉と炒め物などなど この先も氷点下の畑で春になるまで数カ月間耐えるこのかぶれ菜の太い茎をご覧あれ」



意味:来ると

使い方:「クリスマスくっとしょうがづすぐだない」
→「クリスマスが来るとたちまち正月だね」

2013年12月22日日曜日

「つかる」

今日の福島弁「つかる」

今日の写真「みぞれ交じりの雨が降り、庭のノイバラの実のひとつひとつに水滴が付いて、ローズヒップの赤とは対象に透明のそれがまるで水晶のように廻りのものを映し出しています」


意味:積まる(載る・詰め込める・積載できる)

使い方:「ほだにいっぱいじでんしゃさつかっかい」
→「それほどたくさん自転車に積まるの?」

2013年12月19日木曜日

「わらしこめら」

今日の福島弁「わらしこめら」

今日の写真「二週間前の6日(金)有楽町の“テイコクホテル”一階ロビーに飾ってあった深紅のバラのディスプレーに向かって大勢の人達がスマホなどでパシャリパシャリ 私も思わずガラ系でカシャリ」


意味:子供達

使い方:「むがしのわらしこめらはくらぐなるまでひろっぱなんがで大騒ぎしてあそんでだもんだぞい」
→「昔の子供達は暗くなるまで空き地などで大騒ぎをして遊んでいたものだよ」

2013年12月15日日曜日

「しょう」

今日の福島弁「しょう」

今日の写真「昨日訪れた福島県いわき市にある“環境水族館・アクアマリンふくしま”のマイワシの大群です(写真説明では片口イワシもいるそうな)時計回りに回遊していました」


「一晩で降り積もった今朝の庭の南天」


意味:背負う

使い方:「むがし父ちゃんはべごさ食わせる草たんがらさしょって来たもんだ」
→「昔父親は牛に食べさせる草を篭(背負いかご)に背負って来たものだ」

2013年12月9日月曜日

「せづね」

今日の福島弁「せづね」

今日の写真「毎年ひとりでに種がこぼれて育つ菜園のカラシ菜も、雑草のホトケノザと同じように春まで待てないのか寒さを気にせず満開となりました」


意味 :辛い 悲しい 切(せつ)ない

せつないの「せつ」は濁音化し『せづ』になり、「ない」は『ね』なので『せづね』となります。

使い方:「なんともせづね話だべした」
→「なんとも切ない話ですね」

2013年12月5日木曜日

「てあぶり」

今日の福島弁「てあぶり」

今日の写真「一昨日の3日、福島駅西口にある12階建てのコラッセふくしま(総合施設の愛称)一階イベントコーナーで行われた手作り品展示即売会での某ブースの様子です」


意味:手を焚き火で温める

使い方:「寒いがらてぇ(手)あぶっていがんしょ」
→「寒いから手を温めていきなさい」

コラッセふくしまの「こらっせ」も方言です。「来て・おいで」や「来てください」などの意味ですが、福島市内では「こらっせ」とは言わず「こらんしょ」の方が圧倒的ではないかと思います。

2013年12月2日月曜日

「んめぇ」

今日の福島弁「んめぇ」

今日の写真「イネ科の雑草エノコログサは猫がとても戯【じゃ】れるので、別名ネコジャラシと呼ばれます スズメはこの茎に止まって種を食べようとすると、しおれてしまうので落ち着いて食べることが出来ません 短時間なら可能なホバリングをして食べたりと苦労しているようですよ」


意味:①旨い ②上手い

発音は「うめぇ」ではなく「ん・めぇ」又は「ん・めぇー」です。

①の使い方:スズメから一言
「んめぇエノコログサだがら、ねごじゃらげさこねうぢたんとくっとぐべ」
→「旨いエノコログサだから、猫が戯【じゃ】れに来ないうちにたくさん食べておこうっと」

伊達市にあるJA伊達みらい ファーマーズマーケット みらい百彩館の名前は「んめ~べ」です。
「旨いでしょ・おいしいでしょ」という意味になります。
朝採りの新鮮な野菜が四季を通じて、豊富で市場価格より安いため人気のお店です。

2013年11月29日金曜日

「わだいれ」

今日の福島弁「わだいれ」

今日の写真「紅葉したツツジの葉っぱに霜が降りて真っ白になりました 今朝は今秋一番の冷え込みとなり福島は氷点下近くまで下がりました」


ところで霜が降りると言いますが、降りたものではないらしく、気温が一番下がる明け方の5~6時頃に空気中の水分が凍ったものだそうです。
ちなみに、霜柱は空気中の水分が凍ったものではなく、土に含んでいた水分が凍ったものだとか。

sei爺も今頃になると長靴の『あぐど』で霜柱を踏んづけ“キュツキュツ”と鳴らしながら小学校に通ったものでした。 いつ頃だったか今から何年前だったかを数えるには自身の両手、両足の指の本数だけでは足らないような年齢になってしまいました。


意味:綿入れ半纏【はんてん】

同義語:ちゃんちゃこ(前回、2013.11.28に掲載済み)

使い方:「こうもさむいどわだいれきねっかなんねべした」
→「こんなにも寒いと綿入れ半纏を着ないとならないね」

これを直訳すれば「なんねべした」は「ならないだろう・ならないでしょう」となりますが、全体の文脈から「ならないね」の方が自然ではないかと考え「ならないね」としました。

”お知らせ”
 当ブログで掲載済みの福島弁も、皆様方に支えられまして足掛け5年、今回で約600語超えになりました。
 この先、1000語を超える頃にはこのペースでは4~5年先となり、心臓も『ハカハカ』、頭は『馬鹿馬鹿』になっているかも知れません。
そのような危機感から本日、福島弁っていいですよ!を立ち上げるに至りました。
 こちらのホームページも是非とも訪問くださいまして末永くご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

2013年11月28日木曜日

「ちゃんちゃこ」

今日の福島弁「ちゃんちゃこ」

今日の写真「霜が二度ほど降りるこの時季に、毎年季節外れに咲く畑の雑草ホトケノザは、淡いピンク色の小さな可憐な花をつけ楽しませてくれるのと、野菜に影響がない低い背丈と、暑くなればひとりでに消えてしまうなどなので、草むしりをした時はわざわざ時間をかけてまで抜かないようにしています」


意味:ちゃんちゃんこ

長寿祝いで着るような袖【そで】のない羽織【はおり】で、綿【わた】入れが多い。
室内の防寒具です。

これを着たままこたつで寝てしまう『きどころね』がこの冬、東北で流行[はや]ります。

使い方:「ちゃんちゃこでもきねどさむくてわがんね」
→「ちゃんちゃんこでも着ないと寒くて駄目だ」

2013年11月25日月曜日

「あが」

今日の福島弁「あが」

今日の写真「茨城県常陸太田市竜神峡の竜神大吊橋は高さが100m、長さは375mもあって歩行者専用の橋としては本州一だそうです 昨日24日、高速道路を利用して片道約3時かかりました 思いがけず今年、試験的に行っているとのバンジージャンプも三回見ることが出来ました 橋の中央付近で立ち止まると震度1くらいの揺れが感じられたのと、ガラス張りになっている箇所から真下を覗き込むとあまりにも高いために足がすくんでしまいました」

 
 
「更にここから約20Km離れた袋田の滝もうん十年ぶりに巡ってきました どちらも無料駐車場は満杯であきらめ、有料の駐車場にしたのですが、止めるまでにかなりの時間がかかってしまいました」


意味:①赤 ②垢【あか】 ③銅【あかがね・あか】 

①~③まで、いずれも訓読みの「あか」が濁音化したものです。

2009.8.5掲載済みの「あがいしょ」の「あが」は「赤」の濁音化ではなく、語源は「明るい」と「いしょ:衣装」で明るい着物、すなわち「晴れ着」を意味していると考えます。

2013年11月22日金曜日

「はがいがね」

今日の福島弁「はがいがね」

今日の写真「今日は何の日?いい夫婦の日です それにちなんで今日入籍予定のカップルや結婚記念日を迎えた夫婦を祝うかのように早朝六時半過ぎ、近くの低い山の上に現われた七色の虹です」


ところで七色に見えるのは日本人くらいだそうって皆さんは聞いたことはありませんか?、
西洋人が見える色はせいぜい五~六色だと、先日朝のラジオで天気予報のおねえさんがおっしゃっていました。

意味:捗【はかど】らない

使い方:
”ブログで掲載してだふぐしま弁をあだらしぐホームページつぐって、たぢあげっぺど二~三にぢめいがらつぐり始めったんだげんちょもさぐさぐど”

「はがいがねくてあやまっちまった」
→「捗らなくて困ってしまった」

今日は何の日?いい夫婦の日の他にも釦【ボタン】の日。

更に、先日日本大使として着任されたキャロライン・ケネディさんの父で第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ氏が暗殺された日から数えて50年目という日でもあります。

私がまだ○学生で、もとい既に○学生になっていて学校から家に帰った時、当時はまだ他所に嫁いでいなかった姉からケネディ大統領が暗殺されたという話を庭先で聞いたこと、今でも鮮明に覚えています。

ケネディ大統領は歴代の大統領の中でもリンカーンと並び日本では特に有名だったのです。ケネディ大統領暗殺のニュースは世界中を駆け巡りました。

最後に、年末ジャンボ一等当選金七億円の発売初日。

今日はいっぱいありました。ふぅ!!

2013年11月19日火曜日

「えんがみる」

今日の福島弁「えんがみる」

今日の写真「食べ残しの餌を食べてくれるという熱帯魚の掃除屋さんコリドラスは、幅がたったの30㎝という水槽でたくさんの卵をガラスの縁に産みつけました その内1匹だけが孵化し育った小さなコリ赤ちゃん 砂底に口をつけて顔を左右に振りながらコリドラス特有の泳ぎを見せています 福島弁で「いっちょまえ:一人前」になってきました 親は4匹おり正式な名前はコリドラス・アエネウスとか 掃除屋さんと言われているコリちゃんでも専用の餌は与えています 動きが早いので撮るのが大変です!」


意味:大変な(えらい)目にあう、ひどい目にあう

使い方:「ちかみぢしたらあっちこっち工事中でよげいにじがんかがってえんがみっちまった」
→「近道をしたらあちらこちらが工事中だったので余計に時間がかかりって大変な目にあってしまった」


キャロライン・ケネディ駐日アメリカ大使が儀装馬車に乗って皇居に向かわれるお姿、一目見たかった!

テレビでニュースを見てたら人・人・人!

けた外れの人気と期待度ぶりがすごいですね。

とても明るい、いいニュースです。

2013年11月15日金曜日

「くさらがす」

今日の福島弁「くさらがす」

今日の写真「今朝6時過ぎ2階から写した雪化粧になった吾妻(あづま)小富士(吾妻連峰) 来春になって雪解けが進み吾妻小富士の中腹の窪みに残った雪の白い輪郭が、山肌の茶褐色とのコントラスによって兎の形が現われ、これを種播き兎と言います 福島市の農家は昔からこの種播き兎の時期に合わせて野菜の種を播いてきました」

 
 
意味:腐れさせる  腐らす
 
使い方:「とったかぎこどしもほしがぁぎにしねでくさらがせんのがい?勿体ねない」→「収穫した柿(はちやがき:蜂屋柿)を今年も干し柿にせず腐れさせてしまうのかい?勿体ないね」
 
 
福島弁の「勿体ねない」の「ね」は共通語の「ない」、福島弁の「ない」は共通語の「ね」なので全く反対に使うため、福島弁の「ね&ない」は→共通語では「ない&ね」となります。 

福島弁「勿体ねない」のトークレッスン=「勿体ね」と「ない」は一度区切ります。「勿体ね」まで言って間を入れてから「ない」を言います。結果「勿体ね・・・ない」これでふぐしま弁らしくなりましたね。
 
 
ブログのテーブルタグ


本ブログ以外に以前から少なくとも、もうひとつぐらいブログを開設したいなぁと考えていましたが、どうしてもブログに表(テーブル)がほしい場合、左右の列数も縦の行数も多くなれば多くなるほどHTMLタグを書くのは手間だし大変だなと思って参りました。

そうしたらネットで検索していたら“テーブルタグ作成ツール”という便利なページでありました。
 

早速使ってみたらこの通り簡単にできました。
 
  福島弁 共通語
2010.8.9 投稿済 ぐえわり 気分が悪い
未投稿 くぎ
2013.7.14 投稿済 くさっぽ くさ おでき できもの
2013.11.15投稿済 くさらがす 腐れさせる 腐らす
6-1 6-2 6-3
7-1 7-2 7-3



1列目の1-1、1-2、1-3、~5列目の5-1、5-2、5-3まで、それぞれ言葉に書き変えただけです。

HTMLタグはこのブログで上手く表示しなかったので画像にしてアップしました。
 
列・行数の設定はもちろん、枠線の表示、外枠の太さ、表とセルの背景色etc・・・。プレビューを見ながらできますので初めて使ってもスイスイ。

皆さんの中にはwebの達人が多くいらっしゃるでしょうから、とっくに知っていると言われてしまうかも知れませんね。しかし私にとっては今日得るものがありましたのでご紹介させていただきました。

2013年11月13日水曜日

「ひっからびでる」

今日の福島弁「ひっからびでる」

今日の写真「今朝の最低気温は2~3℃位まで冷えて寒かったはずなのに会社の朝陽の当る壁に這っていたというより、じっと留まっていた茶色(になった?)の虫 

バッタなのかキリギリスなのかはたまた別の種類なのか、更に生きているのかさえ分からなかった虫でしたが、夕方はその場所に影も形もありませんでしたので、生きていて何処かにいってしまったのだろうと思っています 

冬に向かってどんどん寒くなる一方けど頑張って長生きしてね!」


意味:水分がすっかりなくなっている  かさかさに乾ききっている すっかり乾燥している

語源は 「干涸びる」から

使い方:「この虫茶色ぐなっちまってひっからびでるンだべが」
→「この虫は茶色になってしまって水分がすっかりなくなってしまっているのだろうか」

2013年11月11日月曜日

「さむさいぼ」

今日の福島弁「さむさいぼ」

今日の写真「庭のカシワバアジサイ(柏葉紫陽花[柏葉は書けますが、紫陽花ってなかなか書けません。さっとすぐ書くことが出来る人ってすごい])も紅葉が見頃になりました 何年も植え換え等、手をかけていないため鉢の底から太い根っこを出してしまい別な場所に動かすことが出来なくなっています」


意味:寒さによって出来る肌(皮膚)のぶつぶつやざらざら

使い方:「ゆうがだになっておもでさでだら空気ひゃっこぐ思わず身体ブルブルとふるえ さむさいぼ うでさいっぱいでぎっちまった」
→「夕方になって表に(戸外)に出たら空気が冷たく思わず身体がブルブルと震え つぶつぶが腕にたくさん出来てしまった」

今日、夕方になって特に寒さが身に滲みました。
秋は短く、これから冬本番、雪道おお、ヤダ!

「皮膚のぶつぶつやざらざら」って「鳥肌」?

私は年齢・年代的に、(金メダルを取ったり、優勝した際)感激した時、テレビなどのインタビューで良く選手が「鳥肌がたった」と言う使い方にいつも違和感を覚えます。

怖い目に遭った時に使う言葉だと思い続けています。

しかし辞典等を要約すると『どちらとも「皮膚につぶつぶ(?)・ぶつぶつ(?)・いぼ」が出来る生理現象は同じだから、感激した時も怖い目に遭った時も「鳥肌がたった」と言う使い方は間違いとは言えない』と。

そんな訳で(“なので”から始まる言葉もなじめませんので私は使いません)今日この頃は渋々ながら他人が、感激し「鳥肌がたつ」と言っても、さらりと聞き流しが出来るように(幾らか)なったみたい(まだ途上かな)です。

2013年11月6日水曜日

「とらっちゃ」

今日の福島弁「とらっちゃ」

今日の写真「今日の夕方5時55分頃の三日月 宵の明星との接近で天体ショーを見ることができました 昨日の同じ時間帯の三日月はとっくに西の山に沈んでいてカメラに収めることができませんでした 新聞の天気図のコーナーで確認したら今日の月の出と月の入りは昨日よりもたった1日違いで約1時間も遅くなっていました 道理で!」

 
 

意味:盗まれた(盗られた) 取られた 撮ることができた(撮られた)

使い方:「車とめでおつぎ様やっととらっちゃ」
→「車を(片路に)止めてお月様をようやく撮ることができた」

「とらっちゃ」を「撮ることができた(撮られた)」と云う風な意味で使うことははなはだ無理がありますが、今日の夕方はまさにようやくお月さまを「カメラさとらっちゃ」

一般には「盗まれた(盗られた)」や「取られた」の意味になる使い方が自然です。

2013年11月4日月曜日

「いっちょぐ」

今日の福島弁「いっちょぐ」

今日の写真「今秋の去る朝に現われた雲 もこもこしているのでうろこ雲ならぬひつじ雲?それともいわし雲?” その違いはともあれ美しい雲でした」


意味:入れておく

使い方:ガソリンなどを「いっちょぐ?」
→「入れておく?」

2013年10月31日木曜日

「ねづい」

今日の福島弁「ねづい」

今日の写真「毎年庭の同じ場所に咲くシオン(紫苑)は背丈が2メートル以上にもなりますので撮るには脚立などが無い限りどうしても上向きに構えて上空も一緒に写してしまいます ちょくちょく道端で見かけるシオン?は背丈も花も小柄なので、「のら」→「野生(化)」になったものなのか元々近い種類なのかいまだに分かりません」


意味: 熱心 くどい

使い方:「あの人はなんがやり出したらねづいごどねづいごど」
→「あの人は何かをやり出したら熱心をはるかに通り越しているンだわ」

2013年10月28日月曜日

「おもせ」

今日の福島弁「おもせ」

今日の写真「花梨(カリン)の実は硬くそのままでは食べられないので、カリン酒にして飲むと咳止めに良いと以前から聞いていますが未だに作ったことはありません」


意味:面白い

使い方:「あの人の話はとにかぐおもせがらそのうぢいっぺん逢ってみね?」
→「「あの人の話は兎に角面白いからその内一度逢って見ない?」

2013年10月24日木曜日

「ちょっくら」

今日の福島弁「ちょっくら」

今日の写真「毎朝車で通う道路沿いのリンゴも赤く色づき始めました 車を止めてすぐ目の前の大きな実をパチリ! 車から降りずに撮れましたが手を伸ばしては採りません」


意味:少し(の時間)

使い方:「ちょっくらちょっとであの二人のながはなおんねべ」
→「少しばかり(の時間)であの二人の仲は治らないだろう(治らないでしょう)」

「なおんねべ」の「べ」は”断言する言い方”です。


”リンゴより”
黄色くなった食べ頃のバナナと”リンゴの私”を一緒にして置くと私から出るエチレンガスによって急速に熟してしまい皮が茶色に変色し食べても“もさもさしてうまぐねぐ”なります。

NHK朝ドラの「ゲゲゲのバナナ」になってしまいます←「朝ドラを観なかった方は無視してください」

反対に青いバナナを早く食べたいのでしたら是非ご一緒させてくださぁーい!

2013年10月21日月曜日

「だがさる」

今日の福島弁「だがさる」

今日の写真「宮城県柴田郡川崎町にある“国営みちのく杜の湖畔公園”の今年のコキアは前回訪れた時(2011年10月10日ブログアーカイブ)よりも夏の天候のせいか小ぶりでした(2013年10月19日 曇り 入場者少なめ)」



 
意味:抱っこされる

使い方:「猿の赤ちゃんもひとどおんなじようにだがさってる」
→「猿の赤ちゃんもひとと同じように抱っこされている」

2013年10月17日木曜日

「おがだ」

今日の福島弁「おがだ」

今日の写真「柿が色づくと医者が青くなると昔からいわれているように、柿にはビタミンC(美肌効果)やカロテン(動脈硬化及びがん予防)更に食物繊維がたくさん含まれています 二日酔いの予防にも良いらしいと聞いたことがありますが、あくまでも"二日酔いの予防"なのでそうなってからでは効き目が無いっていうこと?」


意味:奥さん

御方(おかた)の濁音化

使い方:「さっきいっきゃった人、だれのおがだだべ」
→「先ほど(道で)行き会った(出会った)人はどなた様の奥さん?」


昨日16日の台風26号でお亡くなりになられた伊豆大島の方々に深く哀悼の意を表しますとともに、いまだに大勢の行方不明の方々の救済と被災地の一日も早い復興を心からお祈り申しあげます。

2013年10月15日火曜日

「けづまがり」

今日の福島弁「けづまがり」

今日の写真「白花・ピンク・白花の八重咲きシュウメイギク(秋明菊)です この他にも紫色のなどもありますね 日当たりが良い場所だと年々その株が増えてボリュームが出て見ごたえがありますが我が家では大きなプルーンの木の下なので日陰のため株はさほど増えません」

 
 
 
意味:ひねくれ者

使い方:「あの人はけづまがりだがらかまねでおげ」
→「あの人はひねくれ者だから構わないでおけ」

明日の未明関東地方に上陸も予想される10年に一度の大きな台風26号が気がかりでなりません。

2013年10月12日土曜日

「ぶっかげる」

今日の福島弁「ぶっかげる」

今日の写真「熊本特産の荒尾梨はサイズが5Lととても大きく1個1kg以上もあります 二人で食べるには3回に分けて丁度良い量でした」


意味:立て架(か)ける

使い方:「そのへんさぶっかげどいで」
→「そのあたりに立てかけておいて」


Sei爺は見た!!

先日あるところで、蜘蛛の巣に虫がかかった瞬間を見てしまいました。

よく見るとその虫はカメムシ(福島弁ではヘクサムシ)で、その振動で大きな女郎蜘蛛(じょろうぐも)が寄ってきました。

しかしカメムシから少し離れた場所に止まって蜘蛛自らが巣をゆすり始めました。
するとカメムシが見事に巣から離れ(外れ?)て地面に落下。

捕食されてしまうのではないかとの心配をよそに、全く予想しない結果となりました。
カメムシは臭いので女郎蜘蛛も食べないのかと考えさせられたのですが、皆様のお考えはいかに?

2013年10月8日火曜日

「わっつぁげる」

今日の福島弁「わっつぁげる」

今日の写真「庭木の檀(まゆみ)も紅葉が始まりました 里山にも自生している低木ですが、実の付かない雄木もあります 実が小さいもの大きいもの、たくさん実がつくものつかないものなどさまざまです この檀(まゆみ)は実も大きく更に多くついてかなり茎が長い種類かと思われます まゆみのゆみは弓からきており古代から弓の材料になっていた木です 和弓(わきゅう 反:洋弓(ようきゅう))の一種“丸木弓(まるきゆみ)”と呼ばれています」

 
 
 
意味:割れる

前回の福島弁「わっつぁげ」に“る“を付け「わっつぁげる」にすると「わっつぁげ」とは意味が変わってきます。

使い方:「ほいじょねくても両手でりんご半分にわっつぁげっつから」

→「包丁がなくても両手でリンゴを半分に割れるから」

今日の福島市の気温
仙台気象庁の10月としてのデータ(1961年~)によると、過去最高温度が1999年(平成11年)10月12日(火)の29.2℃でした。今日はそれよりも0.2℃高い29.4℃となり(今朝の某ラジオ放送の気象予報士によれば120年ぶり?)更新しました。例年福島市の10月の平均気温は22~23℃くらいでしょう。

※①今日の福島市の気温と②過去最高温度が平成11年10月12日(火)の29.2℃の訂正です。
①30.0℃で、30℃を超えたのは67年ぶり。
②福島市の過去最高温度は昭和21年(1946年)10月2日の30.3℃。


2013年10月4日金曜日

「わっつぁげ」

今日の福島弁「わっつぁげ」

今日の写真「午後5時半過ぎ、帰宅途中の車窓からの西の空は燃えて紅色の空です 思わず口ずさんでしまいました “♪ 真っ赤に燃~えたぁ~ 太陽だぁ~からぁ~ ♪”」


あの、ひばりちゃんです。 古い? ひばりちゃんって誰っ?ていう人いませんよね。

意味:破片 欠けら ※(1)
同意語「わっかげ(ブログ 2009.8.24)」
類義語「わっつぁぐ(ブログ 2012.11.7)」→「割る」

使い方:「わっつぁげでる「→「欠けている」」

※(1)正確には破片と欠けらの意味は次のように違うようです
[破片]:こわれたもののかけら (埴輪や土偶の破片 ※(2))
[欠片・かけら]:欠けてはなれた一片(お煎餅のかけら・ガラス瓶のかけら)

※(2)埴輪と土偶も別なものだそうです!!
栃木県埋蔵文化財センター HP
http://www.maibun.or.jp/qa/a17.html

福島市飯坂町の「けんか祭り」と福島県二本松市の「提灯祭り」が今日から3日間行われます。

こんなにも美しい夕焼けなのに、明日は午後から雨の予報が気になります。
明日は本祭りなのに。(「けんか祭り」は今日4日は宵祭り、5日本祭り、6日後祭り)

今夜はてるてる坊主飾らないと。
但し顔を描くと「ふれふれ坊主」「あめあめ坊主」になるらしいので注意しましょう。

飯坂町の「けんか祭り」
http://www.iizaka.com/event/event01/
http://www.f-kankou.jp/cgi-bin/f-kankou/asobu/page.cgi?id=65

二本松市の「提灯祭り」
http://www.nihonmatsu-kanko.jp/matsuri.html

2013年10月1日火曜日

「なんぞばい」

今日の福島弁「なんぞばい」

今日の写真「今年5月12日に訪れた福島県須賀川市の牡丹園に隣接する植木・苗直売所で買い求めたトケイソウは朝晩冷え込む今頃になってようやく花が付きました 以前から欲しかった花です」

意味:何倍も
何増倍の変化?

使い方:「なんぞばいにしてでも返すがら少しばっちょ貸してけんに?」
→「何倍にもして返す(予定だ)から少しばかり貸してくれない?」

2013年9月30日月曜日

「ちそ」

今日の福島弁「ちそ」

今日の写真「菜園のアオジソ(青紫蘇)の花にとまった蝶はカメラをかなり近づけても蜜を吸うのに夢中のせいか逃げません」


意味:シソ(紫蘇)

使い方:「あがぢそだのあおぢそだのは毎年はだげさひとんじはいでくっぺ」
→「赤紫蘇(あかじそ)や青紫蘇(あおじそ)などは毎年畑にひとりでに生えてくるよね」

標準語でも紫蘇の前に赤や青などの文字が入るとシソはジソ(アカジソ・アオジソ)となるように、福島弁も単独て使う清音のチソではなく濁音のヂソ(アカヂソ・アオヂソ)になります。

その濁った発音は標準語のジソでも福島弁のヂソでも一緒なので”ふぐしまべんはほだにひょうずんごどかわんねのがも”(笑)

アカジソの葉は梅干しの色付けに使われます。アオジソは大葉(オオバ)とも呼ばれ、葉や花をお刺身に添えたり、てんぷらにしたりして食します。

アオジソの実はナスの漬物にやや飽きてきた今時分に白菜の漬物にからめて一緒に摂るとプチプチとした歯触りと香りがたまりませんね。

日本のハーブです。

日本のハーブと云えば、これから鍋に欠かせないネギも、うな丼、うな重に振りかける山椒(さんしょう)、おせち料理に使うみつばやセリなどなど、香草・香木が当てはまります。



いつもsei爺の福島弁にご訪問いただきましてありがとうございます。
最近更新の頻度がめっきり落ちてきたと自覚致しております。
今日はその反省を含めて1週間ぶりの更新なのでつい長文になりました。

継続は力なり。

来月からもっと頑張ります。乞うご期待(くださいませ)!!

2013年9月23日月曜日

「へくさむし」

今日の福島弁「へくさむし」

今日の写真「彼岸花、別名マンジュシャゲは冷夏だろうが猛暑だろうがお彼岸に合わせて咲く花です 見つめていると燃えるような紅色の花に心までが引き込まれてしまいそう」


意味:カメムシ

使い方:「まぢがってもへっくせぐなっからつぶしたりしねように」
→「間違ってもオナラ臭くなるからつぶしたりしないように」

2013年9月18日水曜日

「すぱすぱ」

今日の福島弁「すぱすぱ」

今日の写真「台風18号の影響でトマトやナスの株はかなりの数が倒れてしまいましたが、今朝のオクラはあの暴風にもめげず美しい花をつけていました 観て良し、食べて良しの野菜です」


意味:刃物や爪などが鋭利のさま

使い方:「ほいじょといだんで すぱすぱだがら てぇきんによう きいつけらんしょ」
→「包丁を研いたので 特に切れやすいから 手などを切らないように 気をつけなさい」