2010年9月30日木曜日

「いぎさがる」


今日の福島弁「いぎさがる」

今日の写真「匍匐(ほふく)性のローズマリーなので、その枝は這うようにウヰスキー樽で育っていますが、立性のものも良いですね」

意味:新鮮でなくなる。 活きが悪くなる。
反義語:いぎいい→活きが良(い)い。 新鮮。

使い方:「いぎさがる前にはやぐくってみねがい?」
→「活きが良(い)いうちに早く食べてみないかい?」

2010年9月28日火曜日

「ごせやげる」


今日の福島弁「ごせやげる」

今日の写真「私道の両側に色とりどりのコスモスが勝手に育っていますが、今年は純白の花が咲く株が多いような気がします」

意味:しゃくにさわる。 腹を立てる。
同義語:「ごせやぐ:2009.10.22」、「ごせっぱらやげる:2010.5.2」ブログで掲載済み。


使い方:「南の島の問題ではテレビど新聞みででもごせやげるまいにぢです」
→「南の島の問題ではテレビと新聞を見ていてもしゃくにさわる毎日です」

2010年9月24日金曜日

「びっちゃ」


今日の福島弁「びっちゃ」

今日の写真「鉢植えのブルーキャッツアイは、名前の通り猫の目に似ていて青紫の花はとても綺麗です」

意味:水溜(たま)り。

使い方:「さぐやの大雨で じゃりみぢんどごさ びっちゃ でぎだべ ない」
→「昨夜の大雨で 砂利道のところに(は) 水溜り (が)出来たでしょう ね」


「~ん(どごさ)」は「~の(どごさ)」の変形。

「じゃりみぢんどごさ」←「じゃりみぢのどごさ」←「砂利道の所に(へ)」

「おれんどごさ」←「おれのどごさ」←「俺のところに(へ)」

2010年9月21日火曜日

①「とせ」 ②「どせ」


今日の福島弁①「とせ」 ②「どせ」

今日の写真「一度植えると種がこぼれてひとりでに芽を出し、毎年同じ場所に育ってくれるコスモスは朝晩の冷え込みがようやくやってきて活き活きと一斉に咲き出しました」

意味:~した途端。 ~した度に。

①の使い方:「食っとせねんだがら」
→「食べ終えた途端に(すぐ)寝てしまうのだから」

②の使い方:「飲むどせ喧嘩してわがんねべした」
→「(お酒を)飲む度(たび)に喧嘩してはダメでしょ」 

「わがんね」→「駄目だ。承知しない。(当然、何か分からない、知らないの場合にも使います)」は2009.6.2ブログに掲載済み。

2010年9月17日金曜日

「うそんこ」


今日の福島弁「うそんこ」

今日の写真「つる性でトロピカルな花のマンデビラ(デプラデニア)は茎先に鮮やかな花を次から次ぎと咲かせます」

意味:本番・本当・本気でないこと。 本番ではない遊びでの練習といったような意。
対義語「ほんこ」→「本気」 2010.8.11ブログで登場済み。

使い方:「今のは、うそんこだったがらもう1回させで」
→「今やったのは、本番(本当)ではなかったのでもう1回させて」

2010年9月14日火曜日

「みつぱ」


今日の福島弁「みつぱ」

今日の写真「白い花弁のファレノプシス(胡蝶蘭)が好きです。贈り物で頂いても花が完全にしおれる前に、一株ごと素焼きの小さな鉢にミズゴケで植え替えしてあげないと枯らしてしまいます」

意味:①トランプのクラブ(クローバー)のこと。 シロツメクサと似ており、それも「みつぱ」と呼ぶから。 ②クローバー(シロツメクサ)。 三つの葉だから。 セリ科のミツバ(ミツバゼリ)は指さない。

①の使い方:「みつぱの七(ナナ)だれがださねど7並べでぎねべした」
→「(トランプの)クラブの7を(持っている)誰かが出さないと7並べが出来ないでしょ」

スペードは「いもぱ」でしたが、ハートは「ハート」、ダイヤは「ダイヤ」でこの2つには方言がありません。

2010年9月10日金曜日

「いもぱ」


今日の福島弁「いもぱ」

今日の写真「葉はいもぱ(いもぱ:今日の福島弁)で、ハートの形をした赤い花のアンスリウムには、白やピンクもあり真ん中のとんがった花序は水芭蕉にそっくりです」

意味:トランプのスペードのこと。

いもぱ:スペードのことをさつまいもの葉っぱに似ていることからいもぱと呼んで遊んでいました。又、クラブも方言での呼び方があります。何と云うかは次回乞うご期待。

2010年9月8日水曜日

「わげる」


今日の福島弁「わげる」

今日の写真「ファレノプシス(胡蝶蘭)は、自然であれば初春に咲くはずですが、今では温室育ちのものが花屋さんに出回っているので一年中咲いたものを買い求めることができるようになりました」

意味:(ご飯を)よそう。 盛る。(汁物は山盛りにする(実際にはそういうふうには出来ない)とこぼれますから盛るとは言いません。)

使い方:「おらにもまんまわげでけろ」
→「俺にもごはんをよそってくれ」

”よそう”は”身だしなみを整える”の「装”よそお”う」と同じ語源で”整える”というのが本来の意味なので、(本来の意味。なので、・・・は使いません)食べ物を器に整えて用意することを”よそう”と言うようになったのだそうです。(NHK放送文化研究所HPで解説)

2010年9月5日日曜日

「あんめ」


今日の福島弁「あんめ」

今日の写真「私道西側のブロック塀の際に咲き出したミズヒキは熨斗(のし)袋に使う水引に似ていることから名づけられた雑草です」

意味:ない。

使い方:「ほだごどあんめ」
→「そんなことはない」

2010年9月2日木曜日

「かんにん」


今日の福島弁「かんにん」

今日の写真「今年始めてものめずらしさから植えてみた朝鮮唐辛子は普通の唐辛子と比べ何倍も大きく、長さはピーマンの2倍近くもあります」

意味:勘弁。 ごめん。

使い方:①「9がづになっても猛暑日はいいかげんかんにんしてほしぐね?」
→「9月になっても猛暑日はいいかげん勘弁してほしくない?」

②「わざとぶづがったわげでねぇがらかんにんない」
→「わざとぶつかった訳じゃないからごめんね」