2010年12月31日金曜日

「さいなら」


今日の福島弁「さいなら」

今日の写真「花の少ないこの時期に、2階ベランダで満開になったスイセンを床の間に飾りました」

意味:さようなら。

使い方:「2010年ど今日でさいならだない よいとしをむがえでくなんしょない」
→「2010年とは今日でさようならだね 良い年を迎えてくださいね」

2010年12月27日月曜日

「ぼっこ」


今日の福島弁「ぼっこ」

今日の写真「お正月には欠かせない庭の万両は、年末になってようやく雪の帽子をかぶりました」

意味:下駄の前刃と後ろの刃の間に溜まって固まった雪などのこと。

使い方:「今日みでにゆぎつもっとげださぼっこついだもんだ」
→「今日みたいに雪が積もると下駄の刃に雪がついたもンだ」

2010年12月24日金曜日

「のむどせ」


今日の福島弁「のむどせ」

今日の写真「ハスの花で遊ぶ兎(うさぎ)」

意味:飲む度に。

使い方:「のむどせ喧嘩してわがんねべした」
→「(お酒を)飲む度に喧嘩してはダメでしょう」

2010年12月20日月曜日

「かだいっぽ」


今日の福島弁「かだいっぽ」

今日の写真「今年もクリスマスがやってくる季節となった過日、福島市内のある場所で開催された手づくり品の展示即売会に陳列した眼鏡をかけたサンタさんです」

意味:片方。
同義語「かだほ」

使い方:「かだいっぽのポケットさは何はいっていんの?」
→「片方のポケットには何が入っているの?」     

2010年12月15日水曜日

「とぼる」


今日の福島弁「とぼる」

今日の写真「毎晩火鉢で火を起こし、南部鉄瓶で沸騰したものを焼酎に入れてお湯割りで楽しんでいます」

意味:まきや炭が燃え尽き消えてしまうこと。

使い方:「炭たさねどとぼっちまうよぉ」
→「炭を足さないと火が消えてしまうよ」

2010年12月13日月曜日

「おぎ」


今日の福島弁「おぎ」

今日の写真「家の北側で咲いている小ぶりながら赤花の冬菊は、花の少ない時期なので存在感があるンです」

意味:起きた炭・薪(まき)や炭・消し炭(けしずみ)などが燃え真っ赤になっている状態の炭。 

使い方:「あんか(行火)さおぎいっちょいで」
→「あんか(行火)に起きた炭を入れておいて」

2010年12月5日日曜日

「おぐらって」


今日の福島弁「おぐらって」

今日の写真「骨董品で囲まれた玄関に飾った花束は、誕生日を忘れなかった親元から離れて住んでいる娘から送られてきました」

意味:送られて

使い方:「誕生日だどって娘がら花束おぐらってきた」
→「誕生日だからと娘から花束が送られた」

2010年11月30日火曜日

「なげる」


今日の福島弁「なげる」

今日の写真「このマンリョウも植えた記憶のない植物で、小鳥は多様な植物の種を庭に運んできます。その中でも桑だけはいくら切っても枯れずに生えてくるので遠慮したい植物です」

意味:捨てる。 捨てるという意味以外は、ボールや石の場合「~を投(な)げる」 共通語と同じです。

使い方:「ゴミなげできてもらえっぺが」
→「ゴミ捨てをして、もらえませんか?」→「ゴミ出しして、くれない?」

2010年11月28日日曜日

「のら」


今日の福島弁「のら」

今日の写真「庭のオキザリスは見頃を迎えました。畑でも独りでに生えているオキザリスは、庭の園芸種のものと比べると少々小ぶりな花以外には色といい葉といい、ほとんど同じでさほど変わらないと思います」

意味:野生。 野生のもの。

使い方:「はだげのオキザリスはのらなんで寒ささつよぐ桃色でうっつぐし花」
→「畑のオキザリスは野生(野生化した・園芸種以外)なので寒さには強くピンクできれいな花」

2010年11月27日土曜日

「かんまぜる」


今日の福島弁「かんまぜる」

今日の写真「シロキク・チョウジザキ(白菊・丁子咲き:雄しべが丁字弁といわれる不完全な花弁に変化した花をいうのだそうです)は庭でも特に日当たりの悪い箇所に植えられているので、かなり徒長していますが実にかわいい顔なんです」

意味:かきまぜる。

使い方:「ごえもんぶろだがら、入る前によぐかんまぜるんだよぉー」
→「五右衛門風呂だから、入る前には良くかきまぜるんだよ」

2010年11月22日月曜日

「ようわり」


今日の福島弁「ようわり」

今日の写真「庭のあちらこちらで咲いている黄色い菊の花ですが食用菊ではありません」

意味:夜なべ。

使い方:「わらじつぐんのは、ようわりにきまってっぺした」
→「わらじ作りは、夜なべに(なるって)決まってるだろ」

2010年11月18日木曜日

「けづぺた」


今日の福島弁「けづぺた」

今日の写真「野鳥が種を運んできたのか、数年前から庭に生えたアスパラガスにも綺麗な赤い実が幾つも成りました・・・この実から更に株が増えてしまいそう」

意味:臀部。(お尻の頬(ほお→ほっぺ→ほっぺだ))

使い方:「座布団なしでながぐすわってっと、けづぺたいだぐなっぺした」
→「座布団をしないで永く(椅子などに)座っていると、お尻が痛くなるでしょ」

2010年11月15日月曜日

「ほっぺだ」


今日の福島弁「ほっぺだ」

今日の写真「何処にでも咲いている秋定番の赤、黄、白色の3種類の小ぶりな菊の花が一か所に植えてあり、お隣の家で日陰になっても咲いています」

意味:頬(ほお)。

使い方:「むがしのわらしこめらは、さむぐなっとほっぺだまっかにしであそんでいだもんだでない」
→「昔の子供達は、寒くなると頬(ほお)を真っ赤にして遊んでいたものでしたね」

2010年11月8日月曜日

「ほどぐ」


今日の福島弁「ほどぐ」

今日の写真「今年の夏の猛暑に緑のカーテンの役目をしてくれたフウセンカズラ(ふうせんかずら)の種には、ハート模様があるんだって知っていました?」

意味:解(と)く。 ほどける。 ほどく。

使い方:「からまったいどはながながほどぐごどでぎねべない」
→「絡まった糸はなかなか解(と)くことができないでしょうね」 

「ほどがんに」→「解けない」

2010年11月2日火曜日

「すかい」


今日の福島弁「すかい」

今日の写真「冬咲きウィンタークレマチスのランダンジムは、顔を伏せて咲いているので撮る時は、高い場所に鉢を上げて下からパチリ」

意味: 酸っぱい。

使い方:「このリンゴすかいど思ったら、こうぎょぐだったんだべした」
→「このリンゴ酸っぱいと思ったら、紅玉(こうぎょぐ)だったのですね」

2010年10月31日日曜日

「たんに」


今日の福島弁「たんに」

今日の写真「季節外れに咲いている斑入りアサガオは、寒さなんかにまだ負けられないとガンバッテいるかのよう」

意味:①足りない。 ②用便しない。

①の使い方:「ひとりたんにぐね」
→「一人足りなくなぁい?」

2010年10月26日火曜日

「よったり」


今日の福島弁「よったり」

今日の写真「流通名のメドーセイジは親しみやすい名前ですが、学名であるサルビア・ガラニチカは氷点下の庭で越冬します」

意味:四人。

使い方:「よったりでこらったんだない」
→「四人で来られたのですね」

2010年10月21日木曜日

「まげ」


今日の福島弁「まげ」

今日の写真「赤花夕化粧(あかばなゆうげしょう)は砕石を敷いた駐車場にひとりでに咲いていて、花の直径が僅か1センチメートルの小さな花のうえ背が低く撮影には難航します タイヤで踏まないように朝夕車を出し入れします あかばな科・まつよいぐさ属だそうです」

意味:家系。 血筋。 分家。
同類語:「たづ」→性質(たち)。系統。血筋。「たづ」は2010.6.23のブログで登場済み。

使い方:「あそごの家のひどだちは代々あだまいいまげだがらない」
→「あそこの家の人達は代々頭(が)良い家系だからね」

2010年10月18日月曜日

「でろ」


今日の福島弁「でろ」

今日の写真「八重咲きでピンクの孔雀草(クジャクソウ)も、白花一重の孔雀草と同じ玄関脇に育っているために場所取りを競っているかのようです」

意味:土。

使い方:「ちゃっこいどぎはでろわっさすぎだがんない」
→「小さい(幼い)時は土いじり(が)好きだからね」

2010年10月14日木曜日

「ひして」


今日の福島弁「ひして」

今日の写真「白花の一重の孔雀草(クジャクソウ)は、繁殖力が旺盛なため玄関脇で年を重ねる度に株がいくつも増えて他の植物の生育場所を奪ってしまいそうな勢いです」

意味:一日。

使い方:「チリらぐばんじごひしてどちょべっとで全員きゅうしづさっちよがったでば」
→「チリ(の)落盤事故(で)一日と少しで全員(が)救出されて良かったわー」

2010年10月13日水曜日

「かわりばんこ」


今日の福島弁「かわりばんこ」

今日の写真「美しい清楚な紫色の実をつける紫式部(ムラサキシキブ)は、源氏物語の作者だといわれている平安時代の作家・歌人の名をいただきました」

意味:交替(こうたい)。

使い方:チリの落盤事故で「救出するひどたぢは24時間かわりばんこで作業すんだべない」
→「救出する人達は24時間交替で作業するんでしょうね」

”全員無事救出されることをお祈りいたします”

2010年10月11日月曜日

「ふだ」


今日の福島弁「ふだ」

今日の写真「先月プランターに撒いたミックスレタスは、週末菜園に定植できる位に大きくなりました」

意味:ふんだん。 豊富。 多い。

使い方:「日本は原材料がふだでねいがら」
→「日本は原材料がふんだんに無いから」

2010年10月7日木曜日

「ぎっちょ」


今日の福島弁「ぎっちょ」

今日の写真「鉢植えのアンジェラは6月上旬にも咲きましたが、四季咲きなのでこの秋もカップ形のかわいい花をつけました」

意味:左利き。

使い方:「ぎっちょの人は器用だかんない」
→「左利きの人は器用だからね」

2010年10月5日火曜日

「いだぱんこ」


今日の福島弁「いだぱんこ」

今日の写真「大好きなホタルブクロ、しかもヤマホタルブクロは季節外れのためなのか背丈は小さくて一輪の花を咲かせました」

意味:板の切れ端。
板っ端・・・いたっぱ・・・板の端にこを付けた。
馬・べご(牛)にこをつけ、馬っ子・べごっ子と同じこの使い方。

使い方:「そごのいだぱんことってくんにべが」
→「そこの板っ端を取ってくれないだろうか」

2010年10月3日日曜日

「はだいも」


今日の福島弁「はだいも」

今日の写真「2階鉢植えのメキシカンセージは冬も部屋に取り込まなくても寒さで枯れたりせずに、春に新芽を出し毎年この時期にきれいな花を咲かせます」

意味:里芋(さといも)。

使い方:「いもにかいどいえばふぐしまではジャガイモどぶだにぐなんだげんちょも、おどなりのやまがだでははだいもどぎゅうにぐなんだど」
→「芋煮会と言えば福島ではジャガイモと豚肉なのだけれども、お隣の山形では里芋と牛肉なんだって」

2010年10月2日土曜日

「さわしがぎ


今日の福島弁「さわしがぎ」

今日の写真「私道に毎年種がこぼれて咲いてくれる変わり花のひとつのコスモスは10月の誕生花です」

発音:「さわしがぁぎ」
意味:醂(さわ)した柿。
醂(さわ)す・茹でると渋柿が甘くなる。 醂(さわ)す=渋柿の渋みを抜く。

使い方:「あぎになっとさわしがぎくいたぐなんね?」
→「秋になると醂(さわ)し柿(が)食べたくならない?」

2010年9月30日木曜日

「いぎさがる」


今日の福島弁「いぎさがる」

今日の写真「匍匐(ほふく)性のローズマリーなので、その枝は這うようにウヰスキー樽で育っていますが、立性のものも良いですね」

意味:新鮮でなくなる。 活きが悪くなる。
反義語:いぎいい→活きが良(い)い。 新鮮。

使い方:「いぎさがる前にはやぐくってみねがい?」
→「活きが良(い)いうちに早く食べてみないかい?」

2010年9月28日火曜日

「ごせやげる」


今日の福島弁「ごせやげる」

今日の写真「私道の両側に色とりどりのコスモスが勝手に育っていますが、今年は純白の花が咲く株が多いような気がします」

意味:しゃくにさわる。 腹を立てる。
同義語:「ごせやぐ:2009.10.22」、「ごせっぱらやげる:2010.5.2」ブログで掲載済み。


使い方:「南の島の問題ではテレビど新聞みででもごせやげるまいにぢです」
→「南の島の問題ではテレビと新聞を見ていてもしゃくにさわる毎日です」

2010年9月24日金曜日

「びっちゃ」


今日の福島弁「びっちゃ」

今日の写真「鉢植えのブルーキャッツアイは、名前の通り猫の目に似ていて青紫の花はとても綺麗です」

意味:水溜(たま)り。

使い方:「さぐやの大雨で じゃりみぢんどごさ びっちゃ でぎだべ ない」
→「昨夜の大雨で 砂利道のところに(は) 水溜り (が)出来たでしょう ね」


「~ん(どごさ)」は「~の(どごさ)」の変形。

「じゃりみぢんどごさ」←「じゃりみぢのどごさ」←「砂利道の所に(へ)」

「おれんどごさ」←「おれのどごさ」←「俺のところに(へ)」

2010年9月21日火曜日

①「とせ」 ②「どせ」


今日の福島弁①「とせ」 ②「どせ」

今日の写真「一度植えると種がこぼれてひとりでに芽を出し、毎年同じ場所に育ってくれるコスモスは朝晩の冷え込みがようやくやってきて活き活きと一斉に咲き出しました」

意味:~した途端。 ~した度に。

①の使い方:「食っとせねんだがら」
→「食べ終えた途端に(すぐ)寝てしまうのだから」

②の使い方:「飲むどせ喧嘩してわがんねべした」
→「(お酒を)飲む度(たび)に喧嘩してはダメでしょ」 

「わがんね」→「駄目だ。承知しない。(当然、何か分からない、知らないの場合にも使います)」は2009.6.2ブログに掲載済み。

2010年9月17日金曜日

「うそんこ」


今日の福島弁「うそんこ」

今日の写真「つる性でトロピカルな花のマンデビラ(デプラデニア)は茎先に鮮やかな花を次から次ぎと咲かせます」

意味:本番・本当・本気でないこと。 本番ではない遊びでの練習といったような意。
対義語「ほんこ」→「本気」 2010.8.11ブログで登場済み。

使い方:「今のは、うそんこだったがらもう1回させで」
→「今やったのは、本番(本当)ではなかったのでもう1回させて」

2010年9月14日火曜日

「みつぱ」


今日の福島弁「みつぱ」

今日の写真「白い花弁のファレノプシス(胡蝶蘭)が好きです。贈り物で頂いても花が完全にしおれる前に、一株ごと素焼きの小さな鉢にミズゴケで植え替えしてあげないと枯らしてしまいます」

意味:①トランプのクラブ(クローバー)のこと。 シロツメクサと似ており、それも「みつぱ」と呼ぶから。 ②クローバー(シロツメクサ)。 三つの葉だから。 セリ科のミツバ(ミツバゼリ)は指さない。

①の使い方:「みつぱの七(ナナ)だれがださねど7並べでぎねべした」
→「(トランプの)クラブの7を(持っている)誰かが出さないと7並べが出来ないでしょ」

スペードは「いもぱ」でしたが、ハートは「ハート」、ダイヤは「ダイヤ」でこの2つには方言がありません。

2010年9月10日金曜日

「いもぱ」


今日の福島弁「いもぱ」

今日の写真「葉はいもぱ(いもぱ:今日の福島弁)で、ハートの形をした赤い花のアンスリウムには、白やピンクもあり真ん中のとんがった花序は水芭蕉にそっくりです」

意味:トランプのスペードのこと。

いもぱ:スペードのことをさつまいもの葉っぱに似ていることからいもぱと呼んで遊んでいました。又、クラブも方言での呼び方があります。何と云うかは次回乞うご期待。

2010年9月8日水曜日

「わげる」


今日の福島弁「わげる」

今日の写真「ファレノプシス(胡蝶蘭)は、自然であれば初春に咲くはずですが、今では温室育ちのものが花屋さんに出回っているので一年中咲いたものを買い求めることができるようになりました」

意味:(ご飯を)よそう。 盛る。(汁物は山盛りにする(実際にはそういうふうには出来ない)とこぼれますから盛るとは言いません。)

使い方:「おらにもまんまわげでけろ」
→「俺にもごはんをよそってくれ」

”よそう”は”身だしなみを整える”の「装”よそお”う」と同じ語源で”整える”というのが本来の意味なので、(本来の意味。なので、・・・は使いません)食べ物を器に整えて用意することを”よそう”と言うようになったのだそうです。(NHK放送文化研究所HPで解説)

2010年9月5日日曜日

「あんめ」


今日の福島弁「あんめ」

今日の写真「私道西側のブロック塀の際に咲き出したミズヒキは熨斗(のし)袋に使う水引に似ていることから名づけられた雑草です」

意味:ない。

使い方:「ほだごどあんめ」
→「そんなことはない」

2010年9月2日木曜日

「かんにん」


今日の福島弁「かんにん」

今日の写真「今年始めてものめずらしさから植えてみた朝鮮唐辛子は普通の唐辛子と比べ何倍も大きく、長さはピーマンの2倍近くもあります」

意味:勘弁。 ごめん。

使い方:①「9がづになっても猛暑日はいいかげんかんにんしてほしぐね?」
→「9月になっても猛暑日はいいかげん勘弁してほしくない?」

②「わざとぶづがったわげでねぇがらかんにんない」
→「わざとぶつかった訳じゃないからごめんね」

2010年8月31日火曜日

「ねっぱる」


今日の福島弁「ねっぱる」

今日の写真「菜園の雑草のヘクソカズラ(屁糞葛)という気の毒な名前は誰が命名したのでしょう。万葉集でも一首だけ詠まれているそうですので奈良時代の人になるのでしょうか」

意味:くっつく。 付着する。 接合する。

使い方:「よぐあの二人はねんがらねんじゅうねっぱってるない」
→「良くあの二人はいつもくっついて(一緒に)いるね」

2010年8月30日月曜日

「すくった」


今日の福島弁「すくった」

今日の写真「毎日のように猛暑日が続く上強烈な西日が当たる場所で、紫色の小菊アメリカギク(ボルトニア)は早く涼しい秋が来てくださいと懸命に咲いているかのようです」

意味:巣を作った。 基本形は「巣食う:すむ(棲む・栖む)」
発音:「すぅくった」又は「す」・「くった」 

使い方:「瓦屋根すぐなぐなっと、スズメすくったりでぎねぐなんだど」
→「瓦屋根が少なくなると、スズメが巣を作ったり出来なくなるんだって」

2010年8月27日金曜日

「うぶう」


今日の福島弁「うぶう」

今日の写真「お隣から塀を越えてやってきたつる性のノウゼンカズラはどこまでも伸びそうな勢いです」

意味:背負う。 おんぶする。
同意語「おぶう」

使い方:「今は、おどおどうぶって遊ぶわらしみらんにようになったもんだない」
→「今は、弟をおんぶして遊ぶ子供は見られないようになったものですね」

2010年8月25日水曜日

「(~)してらったい」


今日の福島弁「(~)してらったい」

今日の写真「幹線道路の中央分離帯などで良く見かけるこのヒルガオは、余りにもきれいだったので10年位前に近くの河原で種を採取し、我が家の庭にそれを撒いたら毎年芽を出し咲いてくれます」

意味:(~)してました?

使い方:「何してらったい」→
「(今は)何をしていました(か)?」
 
使い方:「どうしてらったい」→
「(その後)どうお過ごしでした(か)?」 

知人先などを訪ねた時の挨拶でこんにちはのように使います。
「何してらったい」と言っても、それに対する返事をどうしても聞きたい訳ではないので「ああ、どうもない」というような挨拶が返ってきてもなんとも思わないのです。

2010年8月23日月曜日

「ちょうどして」


今日の福島弁「ちょうどして」

今日の写真「宮城県蔵王ふもとの澄川にかかる不動滝が見える展望台の萩は一枝に二輪ほどかわいい花を咲かせ始めていました」

意味:じっとして。

使い方:「とうちゃんにあだまかってもらうどぎ、ちょうどしてねがらバリカンであだまはだがっちゃんだべ」

→「父親に散髪してもらう時に、じっとしていないからバリカンで頭を叩かれたんでしょ」

「あだまかる」→「散髪する・髪を切る」は、2009.7.21ブログで登場済み。

2010年8月20日金曜日

「くわれる」


今日の福島弁「くわれる」

今日の写真「妻が植えた鉢植えのミニトマトは、菜園のトマトよりも上手に出来ていそうな感じ。トマトにさっと熱湯をかけてから皮を剥いて、バジル少々加えます。甘酢とオリーブオイルをミキサーで混ぜたものに漬けると真夏にはサッパリとしたトマトのレシピの出来上がり」

意味:①食べられる。 ②(虫に)刺される。

使い方:②の使い方「そどさいぐんでは、かにくわれっからスプレーしてぎな」
→「外に行くのであれば(行くのなら)、蚊に刺されるからスプレーをして行きな(さい)」

2010年8月18日水曜日

「ぐるわ」


今日の福島弁「ぐるわ」

今日の写真「宵待草(よいまちぐさ)と呼ばれることが多いのですが、ほんとうは待宵草(まつよいぐさ)です。しかもこれは大型の花なので外来種の大待宵草でしょう。又、月見草ともいわれますが本当の月見草とは夕方にまっ白い花が咲き、夜には薄いピンク色~ピンク色になってお日様の光を浴びた朝ごろにはしぼんでしまう、小ぶりな花なのだそうです」

意味:周り(まわり)。 周囲。

使い方:「あそごのやしぎのぐるわくさだらけになってっぺした」
→「あそこの屋敷の周りは草だらけになってるよね」

2010年8月17日火曜日

「もんも」


今日の福島弁「もんも」

今日の写真「庭のムクゲは新しい品種ではないでしょう。東北自動車道の福島~郡山間でも今まさに白、桃、紫色など道路両脇で満開です。アオイ科なのでムクゲはもちろん、仲間の芙蓉や野菜のオクラにも、害虫の葉巻き虫がつくのですね」

意味:桃。

使い方: 「あだらしい品種のもんも次がら次どでできて名前覚えらんに」
→「新しい品種の桃が次から次と出てきて名前が覚えられない」

2010年8月12日木曜日

「かららいさま」


今日の福島弁「かららいさま」

今日の写真「毎年同じ場所で咲くヒオウギアヤメは別名で、本名?はヒオウギ(緋扇)とのことです」

意味:空雷様で→雨が伴わないカミナリ。 
雨を伴った方が軽いとされている。

使い方:「注意報ででっげどかららいさまこねでけろ」
→「注意報が出ているけど雨無し雷は来ないで(くれ)」

2010年8月11日水曜日

「ほんこ」


今日の福島弁「ほんこ」

今日の写真「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花と言いたいのですが、この鬼百合は一株から花後のむかごが庭を埋め尽くして、とんでもないことになってしまいます」

意味:本気。

使い方:「さっきまで練習だったげんちょ、こっがらほんこだがんない」
→「先ほどまでは練習だったけれども、ここからは本気だからね」

2010年8月9日月曜日

「ぐえわり」


今日の福島弁「ぐえわり」

今日の写真「ミントの生葉を二、三枚入れてハーブティーにすると香りもすばらしいものです。子供の頃、実家にあったものは、今思うと日本ハッカだったのでしょう」

意味:気分が悪い。(身体の)具合が悪い。

使い方:「まいにじまいにじこうあづいどぐえわりぐなんない」
→「毎日毎日こんなに暑いと気分が悪くなるね」

2010年8月6日金曜日

「こだ」


今日の福島弁「こだ」

今日の写真「庭の西側に咲いている紅鮮やかなサルスベリは、100日間も咲き続けるということから、別名百日紅=ヒャクジツコウといわれるそうです」

意味:こんな。

使い方:「こどしはなしてこだにあづぐなったんだべ」
→「今年はどうしてこんなに暑くなったのでしょう」

「なして」→「どうして」は2010.5.24 googleブログで掲載済み。

2010年8月5日木曜日

「めんめず」


今日の福島弁「めんめず」

今日の写真「鉢植えのバジルは、モッツァレラチーズと自家製トマトでのサラダ一つをとっても夏のレシピには欠かすことのできないハーブです。しかも今年のバジルは葉がちりめんで厚いのでした」

意味:ミミズ。

使い方:「つゆあげでがら猛暑だべし、雨ふんねべし、はだげのめんめずもでろが乾燥しでっから困ってねぃんだべが」
→「梅雨が明けてからは猛暑だし、雨も降らないし、畑のミミズも土が乾燥しているから困っていなんだろうか」

今朝5時に起きて菜園に行ってきました。先日、除草して山のように重ねておいた枯れた草をを取り除いてみたら、ミミズは何匹も元気で過ごしておりました。安心安心。

2010年8月3日火曜日

「よごっぴつ」


今日の福島弁「よごっぴつ」

今日の写真「カサブランカの花は白く大きくてほんとうに美しい百合です。しかし、すぐ隣に咲いている鬼百合は庭中に憎らしいほど増えて可愛らしさがないので、撮ってあげなあーい(ことにしようかな)」

意味:捻じ曲がっている様。

使い方:「つぐえのひぎだしよごっぴつになってながながぬげね」
→「机の引き出しが捻じ曲がっていて容易に(引き)出せない」