2015年1月30日金曜日

「つける」

今日の福島弁「つける」
意味:積む、積載する
使い方:「ほだにりりゃかさにもづたんとつけでひとんじひっぱていがれんの?」
→「そんなにリヤカーに荷物を沢山積んで(積載して)一人で引いて行けるの?」

2015年1月26日月曜日

「きどい」

今日の福島弁「きどい」
意味:えぐい
あく(灰汁)が強い食べ物一般を指します。
使い方:「きどい野菜にはホウレンソウやうど、たげのごなどあんない それがらふぎのととがもあったない」
→「えぐい野菜にはホウレンソウやうどやタケノコなどがあるね それからフキノトウなどもそうだったね」

2015年1月22日木曜日

「じんぐり」

今日の福島弁「じんぐり」
意味:順繰り(じゅんぐり:順番に従い次々に行なわれること)
使い方:「四がづがら町内会の班長廻って来るからやんだなどとしょぐばでしゃべってだら、ほだのじんぐりじんぐりくんだがら仕方ねぇごどだべしたとはゃんちょがらいわれっちまった」
→「四月から町内会の班長が廻って来るからイヤだなどと職場で話をしていたら、そんなのは順繰り順繰り来るのだから仕方の無いことだろうと班長から言われてしまった」

2015年1月18日日曜日

「かげねご」

今日の福島弁「かげねご」
意味:人になつかない野良猫や野良猫から生まれた猫
使い方:「庭でニャアニャアしてっから餌でもやってみっかどででってみだらおらのかおみでいづもにげっちまうがらおそらぐかげねごなんだべ」
→「庭でニャアニャア鳴いているから餌でもやってみようかと出てみたら俺の顔を見ていつも逃げてしまうから恐らく影猫なのだろう」

特に野良猫が産んだ子は人慣れをしていないために、人が近づくとシャーシャーとかケェーケェーと威嚇する鳴き方をして逃げて行ってしまいます。

2015年1月12日月曜日

「かだくそ」

今日の福島弁「かだくそ」
意味:けち
使い方:「かだくその人つかまえでごっつぉしてくんにべがなんて言っても無理だど思うんだげんちょも」
→「ケチの人をつかまえて御馳走してくれないかなどと言っても無理だと思うのだけれども」

「かだくそ」の「かだ」は手堅い又は堅実から来ているのだそうで、硬い若しくは固いが語源ではないとか。
しかし、「かだ(硬い(固い))くそ」は出ない→出せないからケチに通じている気もします。

尚、「かだくそ」の「くそ」は「目くそ」「鼻くそ」などと同じような軽蔑する意味のことばです。

2015年1月8日木曜日

「ざい」

今日の福島弁「ざい」
意味:部落、田舎(いなか)
反;まぢ(町)
在郷(ざいごう:町や都市から離れた地方)の転
使い方:「ざいさすんでっと つぎににさんど なんでかんで まぢさ ようたしにでがげだりしったない」
→「部落に住んでいると 月に二、三度は どうしても 町に 用を足しに出かけたりしていたね」

2015年1月5日月曜日

「にんにゃが」

今日の福島弁「にんにゃが」
意味:にぎやか
使い方:「しょうがづはしんせぎじゅうあづまってとでもにんにゃがだった」
→「正月は親戚中が集まってとても賑やかだった」

2015年1月1日木曜日

「いなすさま」

あけましておめでとうございます。本年も“こころ通う福島弁 「よらんしょこらんしょまわらんしょ」”を昨年同様よろしくお願い申し上げます。


今日の福島弁「いなすさま」
意味:お稲荷様(おいなりさま)
使い方:「がんじづは朝早いうぢにうっしょのいなすさまさもぢどおみぎあげで来てくなんしょない」
→「元日は朝早いうちに(家の)後ろ(に祭ってある)お稲荷様に餅とお神酒をあげて来てくださいね」

屋敷神様のひとつでお稲荷様を宅地の一角(一般に家の後ろの出入り口)に祭っていました。