2016年11月29日火曜日

「ねんねご」

今日の福島弁「ねんねご」

今日の写真「過日(11月25日)氷点下2℃を下回った午前6時頃のテラスのポット播きで育った絹さや、エンドウ、スナップエンドウ達です

左手に少し見えるのはソラマメです


豆類は普通1か所に2粒ずつ畑に直播しますが芽が出なかったり、弱弱しかったりして株間に抜けが出来てしまいます

そうなると隣の株とつるが絡み合わず倒れたりします 

それを防ぐためにポット播きをして芽が出なかった箇所への対策用の苗となります


葉一面に霜の結晶がびっしりと付いています


よくもまあ、凍みもしないで生きているものだなぁと植物の生命力には感心させられます


意味:子守(おんぶ)をする時に着る半纏(はんてん)

ねんねこ(半纏(はんてん=上着))

わだいれはんてん→綿が入った半纏

使い方:「そどさいぐとぎおんぼごさむいがらねんねご着なよ」
→「外に出る時は赤ん坊が寒がるからねんねこを着なさい」


“チャップン、チャッップン”

振ると音がします。3つと言うか3本共です。
少なくなってきた証拠です。

それにしても全部が全部、同時だとは。

今月初め買った時は1升が入っていたと思われる清酒と芋焼酎の紙パックを振ると“チャップン、チャッップン”

それとマッサンでおなじみのウイスキー720ミリリットルも“チャップン、チャッップン”

1ケ月経ったから大分捗り、ま・し・た。

元気な証拠です。証拠でしょう! 証拠・・・?

明日、どれか1本でも補充しようっと。


今年も残すところ残り1か月となってしまいました。

ところで”今年”の意味って辞書には何て書いてあるのだろうと古~い辞書を引っ張り出して開いて見てみました。

今年=現在経過している年・・・ですって。

あまりにも当たり前ですが辞書を開く前にはこんなにも明瞭・明確な説明は出来ません。
少なくとも私には。

ついでに去年はと言うと=ことしの前の年。

それから、昨年=ことしの前の年。
去年と昨年は同じでした。

じゃあ、来年=ことしの次の年、でした。

当たり前といえば当たり前ですが。

おまけで”今日は現在経過している日”だと思いきや、
今日=今すごしているこの日、でした。

ああ、早く寝ないと”今すごしているこの日”が昨日になってしまいますねぇ~。

2016年11月24日木曜日

「けづっぺた」

今日の福島弁「けづっぺた」

今日の写真「今年は紅葉狩りのタイミングを外しそれらの名所には行かずじまいになりましたので庭のモミジでプチ紅葉狩りと相成りました



寒さ本番を迎えツワブキが満開です 葉にツヤ(艶)があるので若いころはてっきりツヤブキと呼ぶのだと思っていました」


意味:臀部 (お尻の頬(ほお→ほっぺ→ほっぺた)) 

同意語:けづぺた

使い方:「はづゆぎでおっころんでけづっぺたしこたまぶっちまった」
→「初雪で転んでお尻(臀部)をおもいっきり打ちつけてしまった」



福島県における”市町村”の中の“町”の読みは全て“○○まち”です。

“○○ちょう”はひとつもありません。

東北6県では福島県だけです。


東日本大震災後、それまで全国版でめったに登場しなかった福島県浜通りの浪江町について某テレビ局のアナウンサーが“なみえちょう”と町名を間違えて言いました。

とっさに“なみえちょう”では無く“なみえまち”なのにと思いました。

まあ、私は福島県人なので“ちょう”なのか“まち”なのかを知っていますのですぐに間違いだと気付きました。

それよりもそのニュースを見ていた浪江町の人、恐らく何百人何千人もの人達は“ここの正確な町名の読み方も知らないで”と思ったに違いありません。

福島県の町名は全て“○○まち”なのです。

今存在する“町”は30余り”まち”と呼びます。

平成の大合併で消滅した町も”○○まち”でした。



ところで、一昨日22日の早朝(5時59分ごろ)に発生した福島県沖のマグニチュード7.4の地震に続き、その余震とみられるやや強い地震が今朝(6時23分ごろ)も同じ福島県沖で起きました。

連日、携帯電話の緊急地震速報で突然起こされ、午前中は頭が重くすっきりしませんでした。

某公共放送の地震速報です。

「福島県で震度4が観測されたのは福島県のいわき市、天栄村、泉崎村、玉川村、双葉町」

「続いて福島県各地の震度3を観測したのは福島市、会津若松市、郡山市、福島伊達市、本宮市・・・桑折町、国見町、川俣町、大玉村、鏡石町、西会津町、磐梯町、猪苗代町、会津坂下町、湯川村、柳津町、会津美里町、西郷村、中島村、

やぶきちょう・・・(ん? やぶきちょう?)、

棚倉町、石川町、浅川町、古殿町、小野町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、浪江町、新地町、飯舘村でした」・・・とさ。


ちょっと、ちょっと”やぶきちょう”ではなく”やぶきまち(矢吹町)”だべさ。

全国放送だから中央のアナウンサーなのと早朝だから仕方が無いか。
御苦労さまです。

福島支局のアナウンサーなら読み方は知っているはずですよぉ~。

原稿用紙にはルビがふっていないのでしょうかね~ぇ。


中国では訓読みが無く音読みだけなので人名や地名などの固有名詞の読みは間違うことが無いとか。
皆さん、聞いたことありません?


補足。
市の町名には”まち”ばかりではなく”ちょう”も多い福島市です。

”ちょう”は旧市内(元からの市内)に多く、例えば福島市五月町(さつきちょう)、陣場町(じんばちょう)、清明町(せいめいちょう)...etc。

”まち”は新市内(合併された元○○郡○○町)で、福島市松川町(まつかわまち)、福島市飯坂町(いいざかまち)などなどです。

2016年11月14日月曜日

「ひじゃかぶ」

今日の福島弁「ひじゃかぶ」

今日の写真「庭のカシワバアジサイとハナミズキの紅葉が見ごろとなりました


アメリカ原産のハナミズキがつけた赤い実はいまだに健在 ニッポンの小鳥たちはさほど関心がないらしくちっともついばんでくれません」





意味:ひざ、ひざかぶ、膝頭(ひざがしら)

使い方:「ひじゃかぶ思いっきりぶっつげだのでいでごど」
→「ひざを思いっきりぶつけたので痛いこと」

1948年以来、68年ぶりのスーパームーンは期待を裏切り福島市では雲の中でうっすらと見える程度となりました。

明日になれば15夜ならぬ16夜になってしまうけど晴れの予報だし今夜とさほど変わらなく見られるだろうからと”おそぐまでおぎったげんちょも”今夜はあきらめました。


明日もだめなら次回は2034年の18年後だとか。

まあ、私が限りなく米寿を迎える頃だからそれまで“がんばっとすっぺ”


晴れたらいつもよりも餅をつく大きなウサギが見えたのにと思いましたがこれは日本だけでした。

海外の国々ではお月様に何が住んでいるように見えるのでしょうね。

月の表面の白く見える部分は高地で、黒く見えるところは巨大な隕石がぶつかったあとの低地らしく、白い部分の形を見る国と黒い部分を見る国とがあるそうですよ。



2016年11月10日木曜日

「おばんでございます」

今日の福島弁「おばんでございます」

今日の写真「吾妻運動公園の銀杏並木通りで10月29日と30日に恒例の手作り市が開催されました 


今年はいつもの年よりも銀杏の葉は黄ばみが少なかったようです 

今回は地元よりも北は青森から関東(埼玉・千葉県)更に兵庫県など遠方からの出品者が目立ち木工製品の店が多く見受けられたような感じがしました


銀杏並木から歩いて1分の香りのバラ公園です 


秋でも赤やピンク、黄色のバラが咲き誇っていました 


一般に黄色いバラがいい香りで微香というよりも香り高いようでした」

意味:”今晩は“よりも丁寧な言葉

同意語「おばんかたです」又は「おばんかだです」

11月に入り7日の立冬も過ぎた今の時期、午後4時を廻ると辺りは急に暗くなり行き交う人々と「おばんです」又は「おばんでございます」が丁度良い挨拶の言葉になりました。



前回に引き続き車に関するお話を少々いたします。

夏タイヤ、冬タイヤ

福島市から見て西方にそびえる標高1,700メートル超えの吾妻山(吾妻小富士)もこの秋(もう、冬?)2度目の冠雪がありました。

「もうそろそろ冬タイヤにしねど」と思って先週末に油圧ジャッキをカー用品店で新調し十字スパナと共に揃えました。

冬タイヤと言えば東京に住む“姪っこ“が昨年帰省した際「冬タイヤってなあに?」と聞かれたので「冬タイヤもあっけど夏タイヤもあっぺした」と言っても分からない様子でした。

そこで「冬はぐタイヤは冬タイヤ、なづはぐタイヤは夏タイヤ」と説明しました。

おまけとして「秋にはぐタイヤはあぎタイヤ」だどうそこぎました。

その後嘘は訂正し「あぎも春も、もちろんなづにはぐタイヤは夏タイヤど言って一般にはノーマルタイヤのごど」・「冬タイヤっちゅうのはスタッドレスタイヤのごど」と言ったら納得してくれました。

「とうほぐしか、わがんねんだべが」

ああ、そうそう一昔前いや二昔前?の1970年代には冬に履くタイヤはスパイクタイヤと100%決まっていました。

全輪駆動(4駆)でなくとも前輪駆動(FF)の車でも、スパイクタイヤは凍結した道路だってブレーキを駆ってもさほどスリップせず安心でしたよ。

又、渋滞した時など、意に反した登坂発進でも自力で脱出できました。

スタッドレスタイヤでの坂道発進はFFではまず無理です。

車を数人に押してもらうか、後続の車が途絶えた時を見計らってそろそろゆっくりとバックし平らな場所まで戻ってから発進するしかありません。

スパイクタイヤは雪の無い時、その鋲がアスファルトの道路を削り、粉じんが洗濯物を汚したり健康被害があってりして一般車は装着禁止になりました。

今でも緊急車(救急車・消防車)はスパイクタイヤが認められているかも・・・。

2016年11月4日金曜日

「おっこめる」

今日の福島弁「おっこめる」

今日の写真「前回に続きこの時季にちなんだ諺から”真っ赤なりんごは医者を・・・ 「An apple a day keeps the doctor away.」 ”です 


この辺一帯の道路脇の果樹園では枝が折れてしまう程に、たわわに生(な)っています
 

手を伸ばさなくとも採れてしまう距離なのですが採らずに撮りました

当たり前田のクラッカー!!(古っ)」

意味:取り込む

同意語「おっこむ」

使い方:「しぐれくっからほしてだ布団おっこめどいた方がいいんでねいべが」
→「時雨が来るので干しておいた布団を取り込んでおいた方がいいのではないだろうか(ないでしょうか)」


先月の地方紙の朝刊に福島トヨタ自動車が1962(昭和37)年式の初代クラウンをピカピカに修復し福島県庁前で披露したという記事が載りました。

昭和37年のトヨペットクラウン1900デラックスの価格といえば989,000円です。
この時、大卒の初任給はというと17,800円でした。

ざっと計算しても約55ケ月分です。

飲まず食わずで給料を全部貯めたとしても約5年分です。

いかに高価だったかですね。

オーナー(自家用車の保有者)は数少ない時代でした。


そう言えば、このころより以前(昭和20年代半ば?)の福島県の自家用自動車のナンバーは“福島5”だったかと記憶しています。

その他の県のナンバーは大半が一文字だけでした。
青森県だったら“青5”、岩手県なら“岩5”でしたね。 

しかし福島県が“福5”だった場合は福岡県と福井県があるので2文字になりました。
確か、その中でも登録台数が一番多い県だけが1文字で良かったみたい(福岡県?)

“山5”なら山形県、山梨県、山口県が該当し、“宮5”も宮城県と宮崎県があるのでそのいずれかの県だけが1文字だったようです。

ちなみに東京都はというと“東5”ではなく漢字が入らずに“5”だけでした。
さすが東京!!という感じがしますね。