2015年4月30日木曜日

「からきし」

今日の福島弁「からきし」

今日の写真「昨年の秋に収穫しなかったダイコンが厳冬(70~80%は枯れます)をやり過ごし、この春花をつけました 白花の廻りにうっすらと紫色がかって、とてもかれんで美しい花です もう1枚はそのダイコンの花を囲んで咲いた茎立ち菜(かぶれ菜・アブラナ科)です 4月26日(日)撮影 昨年の3月以来、久々の“今日の写真”です」



意味:本当に、全く

使い方:「おらいのねごはよそのねごにからきしよわぐって喧嘩するたんびにまげでしっぽまいでにげでくんだ」
→「うちの猫はよその猫に本当に弱くって喧嘩をする度に負けて尻尾を播いて逃げてくるンだ」

2015年4月27日月曜日

「せでこらんに」

今日の福島弁「せでこらんに」
意味:連れてこられない、連れてくることができない
使い方:「なんしてせでこらんにがったんだべ」
→「どうして連れてこられなかったのでしょう」

「せでぐ」は「連れて行く」
「こらんに」は「こられない」

「せでぐ」+「こらんに」=「せでこらんに」
→「連れて行く」+「こられない」=「連れてこられない」

2015年4月22日水曜日

「つよ」

今日の福島弁「つよ」
意味:汁(つゆ、しる)、たれ(タレ)、スープ
使い方:「ラーメンのつよしょっぺのに全部のんじまったのがい ほだごってはいじにぢ6gまもらんにぐなっちまうべした」
→「ラーメンのたれ(タレ)塩っ辛いのに全部飲んでしまったの? そう云うことでは一日6g(以内の塩分摂取量が)守れなくなってしまうでしょ!」

2015年4月18日土曜日

「つぶこ」

今日の福島弁「つぶこ」
意味:むきだし
使い方:「のしぶぐろ切っちるがらど言ったってつぶこのまんませんべづくれらんにべしこまっちまったべした」
→「のし袋を切らしていると言ってもむきだしのまま餞別をあげられないし困ってしまったね」

2015年4月14日火曜日

「すくってる」

今日の福島弁「すくってる」
意味:ねぐらにして棲(す)んでいる

「巣食う:すむ(棲む・栖む)」 

発音:すぅ  くってる

使い方:「あんちゃん、こごの瓦の屋根さすずめすくってるからたげぼうでただいでみっとびっくりして飛び出していぐがもしんにがらやってみっかい?」
→「お兄ちゃん、ここの瓦の屋根にスズメが巣を作っているから竹棒で叩いてみるとびっくりして飛び出して行くかも知れないのでやってみていい?」

2015年4月10日金曜日

「あんあん」

今日の福島弁「あんあん」
意味:礼、お辞儀する(幼児語)
使い方:「にょんにょさまさあんあんすっぺない」
→「神様にお辞儀(二礼)しましょうね」

過日の4月8日は花まつり(お釈迦様の生誕をお祝いする)の日でしたね。

Sei爺が小学生低学年の頃、一家でブラジルに移住された同級生の家では毎年4月8日、お釈迦様に甘茶をかける行事(浴仏会(よくぶつえ)を行っておりました。当時は甘いモノを口にするのが少なかったので、遊びに行って其の甘茶をいただく日は嬉しく、そしてその友達と楽しい時間を過ごしたものでした。

さて、4月8日のJAPANでは「花まつり」若しくは「灌仏会(かんぶつえ)」の一言もメディア(新聞・テレビ・ラジオなどの情報媒体)で聞かなかったと記憶しています。 

それよりも4月5日、テレビのニュースで日本でも「イースター・復活祭」を今後「ハロウィンあるいは、ハロウィーン」並みにお菓子業界だったかが流行らせようと企画しているんだとアナウンスしていました。

「クリスマス」・「バレンタインデー」・「ホワイトデー」はJAPANではすっかり定着しました。

それも広めるのなら仏教国の日本ですから、お釈迦様の生誕をお祝いする「花まつり」の行事も日本の皆さんが行い定着してゆきたいものです。

2015年4月6日月曜日

「けづまずぐ」

今日の福島弁「けづまずぐ」
意味:つまずく
使い方:「ほだ段差もねがったみぢなのにけづまずいでおっころんじまった」
→「そんなに段差もなかった道なのにつまずいて転んでしまった」

「つまずく」か「つまづく」 どちらが正しいのでしょう。

「つまずく」が正解とされているようですが、Wordで「つまずく」と「つまづく」を入力するとどちらも「躓く」と変換してくれます。 

goo辞書出典:「爪(つま)突く」の意。歩いていて、誤って足先を物に突き当ててよろける。「石に―・いて転倒する」 

「爪(つま)突く」の「突く」は「すく」ではなく「つく」なので「つまづく」も決して間違いではないのかも知れませんね。皆様のお考えはいかに。

2015年4月2日木曜日

「くぎだぢ」

今日の福島弁「くぎだぢ」
意味:くきたち、くきたちな(茎立菜)、かき菜
使い方:「くぎだぢあっとほがのなっぱいんねない」
→「くきたち菜があるとその他の葉物はいらないね」

茎立菜:アブラナ科(代表格は菜の花ですね かぶれ菜、白菜、こまつなもその仲間です その他にもキャベツやブロッコリー、ダイコン、カブ、カラシナ・・・と葉物野菜のほとんどがそうです あっ、そうそうチンゲンサイもそうです 現に今、チンゲンサイは畑でトウ【薹(とう)は花を咲かせる茎のこと】が立ち、黄色い花を咲かせ始めました)の越冬性植物で、春暖かくなって茎(薹)が伸びたものの総称です。

Sei爺はこの時季、畑から採ったばかりの旬の野菜のかぶれ菜とのらぼう菜の「くぎだぢ」をおひたしにして(マヨラーだから)マヨネーズをかけて食べたり味噌汁の具にしたりして味わっています。