2014年12月31日水曜日

「としや」

今日の福島弁「としや」
意味:大晦日(としや=歳夜)
使い方:「としやのばんはかぞぐみんな揃ってごっつおくうんだがらよそさいったりしてなんねよ」
→「大晦日の夜は家族の皆が揃って御馳走を食べるのだから他所に行ったりしてはならないよ」

私の実家では、大晦日の晩は家族全員が揃って新年を迎えることと親が毎年言ってたものです。
時計の針が12時を廻り新しい年になってから近くの神社に元朝参り(初詣)に出かけました。
大晦日の前日から泊まり込みのスキーなどは当然御法度でした。

今年も当ブログに沢山の方々がご訪問くださいまして誠にありがとうございました。
皆様、来年も良い年でありますよう心からご祈念申しあげます。

2014年12月30日火曜日

「ぶったぎる」

今日の福島弁「ぶったぎる」
意味:(勢いよく)切る
ぶつ+切る=「ぶったぎる」
ぶつ【打つ/撃つ/撲つ】 うつの音変化 たたく、なぐる、ぶつける
使い方:「開墾したどぎは 木や蔓(つる)を朝っぱらがらばんかだまでなだでぶったぎりまぐったもんだ」
→「開墾をした時は木や蔓を朝早くから夕方までナタで切りまくったものだ」


「ぶったぎる」を「切る」という意味とは違う使い方を先日ある場所で耳にしました。
60~70才代の男性2名の会話より。

A男「わがけづあづたがいがらどひまなし行ってるふぐすまの病院ってどごいらへんさあんの?」
(貴方若しくは君は血圧が高いからとしょっちゅう行っている福島(市内)の病院って何処辺りにあるの?
B男「あんだいの方がらいぐど○○っつう高校がみぎっかわにあっぺした。そのさぎのおっきな道路構わずぶったぎっていぐど右側さ病院見えでくっからすぐわがっつおい」

『ん?「ぶったぎる」は「切る」なのに“道路をぶったぎっていぐ”だって?
どうして道路を切るンだ? 斧で?鎌で? いやいや、病院に行くために道路を切ったりはしないし・・・』自問3秒。

ああ、そうか解った。さすがsei爺。即翻訳。
それによれば、
(貴方の家から行くと○○という高校が右側にあるよね。その先の大きな道路をそのまま横切って行くと、右側に病院が見えてくから直ぐに分かるよ)
と相成りました。

道路を「横切る・横断する」という意味にも使っている人がいたンだ!!

2014年12月26日金曜日

「やろっこめら」

今日の福島弁「やろっこめら」
意味:子供達
同義語「やろこ」→「男の子」
使い方:「ゆぎたんとつもっと やろっこめら うれしどって そどさでで ゆぎがっせんしたりゆぎだるまつぐったりして遊んだもんだぞい あそびがた いまどあんまし かわんねげんちょもない」
→「雪が沢山積もると 子供達が 嬉しいと 外に出て 雪合戦をしたり雪だるまを作ったりして遊んだものだよ 遊び方は 今と余り 変わらないけれどもね」

2014年12月22日月曜日

「すっぺった」

今日の福島弁「すっぺった」
意味:擦り減った
使い方:「すっぺったくづはいでっとゆぎみぢではおっころぶがらない」
→「擦り減った靴を履いていると雪道では転ぶからね」

2014年12月18日木曜日

「あばれっかぜ」

今日の福島弁「あばれっかぜ」
意味:暴風
使い方:「トレーラーんとごひっくりがえしたり屋根ぼっこしたりするばぐだんていきあづってあばれっかぜふがすがらおっかねもんなんだない」
→「トレーラーをひっくり返したり屋根を壊したりする爆弾低気圧って暴風を吹かす(伴うから)怖いものなんだね」

2014年12月14日日曜日

「おっぷる」

今日の福島弁「おっぷる」
意味:振る
使い方:「ドアあげっと車のおどわがってっから ねごしっぽおっぷって 待ってでくれてんだ」
→「ドアを開けると(飼い主の)車の(エンジン)音だと解っているから 猫が尻尾を振って (玄関で)待っていてくれているんだ」

2014年12月10日水曜日

「もりこ」

今日の福島弁「もりこ」
意味:子守り
使い方:「むがしはおどおどだのいもおどだのおぶって もりこしながら かぐれさごやおにごっこしてだもんだ」
→「昔は弟や妹をおんぶして 子守りしながら かくれんぼや鬼ごっこをしていたものだ」

2014年12月7日日曜日

「からえん」

今日の福島弁「からえん」
意味:板敷き(板の間・板を張った床・板張りの縁)
又、空縁(からえん)は畳が無いえんがわ(家の座敷の外側に設けられた細長い板敷きの部分)の意味も。
同類語:濡れ縁(ぬれえん:雨戸の敷居の外側に設けられた雨ざらしの縁側 )
使い方:「こだに寒い日 からえんさたびもはがねで裸足でいだらたぢまぢひびきっちまうべした」
→「こんなに寒い日に (畳も敷いて無い)板の間に足袋も履かないで裸足でいたらたちまちにひび割れしてしまうでしょ」

2014年12月3日水曜日

「はだぐ」

今日の福島弁「はだぐ」
意味:叩(たた)く
使い方:「ひとんとご何あってもはだいだりしてなんねよ」
→「他人(ひと)を何があっても叩いたりしてはいけないよ」

・・・って、おらさ(俺に)おばんちゃん(お婆ちゃん)が、よぐ(いつも)いってだない(言っていたね)。