2015年5月28日木曜日

「なんどぎ」

今日の福島弁「なんどぎ」

今日の写真「大好きな大好きなホタルブクロが私道で咲きだしました


これからは玄関先で、庭で、北側でと今日が第1号なら第10号くらいまで2~3日の間隔で色々なホタルブクロが咲きそうな予感です

そうなると更新頻度が早そうなので、紹介する福島弁がこの夏にも尽きてしまわないかと心配です」

「赤花のミニ胡蝶蘭の開花が3日前より一つ多くなって、今日二つになりました 蕾もまだ“たんと(沢山)”ありまぁーす」



意味:仕事はどのくらい捗(はかど)りましたか? どの辺まで終わりました? 

使い方:「あんだいのたんぼなんどぎにならったい?」
→「貴方の田んぼ(の代掻き又は田植え、除草、追肥etc)はどの位捗(はかど)られましたか?・捗(はかど)られました?」

挨拶の「こんにちはや今晩は」のように使います。

2015年5月25日月曜日

「くすぐて」

今日の福島弁「くすぐて」

今日の写真「真冬には朝方5℃位まで気温が下がる茶の間に置いても毎年咲いてくれるコチョウラン(胡蝶蘭:ファレノプチス)です


赤花は数年前娘から貰ったミニ胡蝶蘭



白花は花が終わりかけホームセンターの特売コーナーで買い求めた普通の胡蝶蘭を翌年から咲かせます 白花でもその裏側はほんのりとピンクが入っており花の正面とは又、一味違った風情があります」

意味:くすぐったい

同意語:むすぐったい

使い方:「ふぐぶエコーやらっちゃらくすぐてくて我慢すんの大変だった」
→「腹部エコー(検査)をされたらくすぐったくて我慢するのが大変だった」

2015年5月22日金曜日

「にしょまる」

今日の福島弁「にしょまる」

今日の写真「ようやくサヤエンドウの収穫時期です ほだげんちょも(けれども)畑にはキジ一家が早春から晩秋まで常駐しており、毎年何匹もワンサカワンサ押し寄せて、実がそこそこ入った鞘(さや)からことごとく生産者よりも多くと思うほどついばんでしまいます 折角作った作物だけどキジも生活がかかっているのだろうとあきらめて防鳥ネットも張らず共存共栄中でござりまするぅー」


意味:煮物に煮汁が多く染(し)み込むこと(煮・染(そ)まる)

「に」→「煮」+「しょまる」→「染まる(染み込む)」

使い方:「たげのごさ たまり にしょまっちまって食ったらしょっぱいごど」
→「タケノコに 醤油が 多く染み込んでしまい食べたら塩辛いこと」


ところで害鳥キジの“ワンサカワンサ”で思い出しました。 

sei爺が中学生の頃(1960年代)のレナウンのCMソング

♪~ ドライブウェイに春が来りゃ
イェイ イェイ イェイ イェイ イェイ
イエィ イェイ イェイ イェイ

プールサイドに夏が来りゃ
イェイ イェイ イェイ イェイ イエィ イェイ
(イィわ!)
レナウン レナウン レナウン レナウン娘が
オシャレでシックな レナウン娘が
ワンサカ ワンサ ワンサカ ワンサ
イェーイ イェーイ イェイ イェーイ ~♪

と口ずさんでいたら、同級生の女の子から「seiってH!!」
と言われてしまいました。

当時はどうして「H」? と。

その数年後ようやくその意味が解りました。レナウンって下着のメーカーでもあったのですね。

昔の子供は中学生になっても男の子はまだまだ幼稚で、女の子は同級生に比べたら“ませっこ「早熟」”だったのでしょう。

2015年5月18日月曜日

「つっかがってる」

今日の福島弁「つっかがってる」

今日の写真「バラ原種系のナニワイバラは一重で可憐な白バラで好きなバラの一つです

この花が咲くと必ずやってくるのがクマバチです

まあるいお相撲さんのような大型で黒いお腹をしたミツバチの仲間です 
両足にに黄色い花粉を一杯に付けブーンブーンと大きな音を出して蜜を吸っています 
我が家ではブンブン丸と名付けています 

普通のミツバチはマーヤと呼んでいます 

ナニワイバラのトゲは最高・最たるもののバラでしょう トゲトゲが凄く真冬に行う剪定では革の手袋をしていても手の甲や腕など数か所必ず刺され血が出て“まっかちゃっか”になります 
5月8日撮影」




意味:(引っかかって)つかえている

使い方:「粉のドレッシング レタスさふっかげでも穴ちゃこいがら粉だげででクルトンつっかがっておぢでこね」
→「粉のドレッシングをレタスに振りかけても(ハサミで切った)穴が小さいので粉だけは出てくるけど(大きな固まりの)クルトンがつかえて落ちてこない」

某メーカーのふりかけて食べる粉のドレッシング“トスサラ” 粉ドレ+トッピングだとか。バジルとトマトが入ったイタリアンタイプとすりごまにガーリックがきいたちょっぴりピリ辛タイプの2種類を買って食べてみました。今日はバジルタイプの三角垂の一角をハサミでチョン! 

最初は切り口が小さかったため大きいクルトンは出ず、粉だけが多めにふりそそいでしまいました。

2015年5月14日木曜日

「さっかげ」

今日の福島弁「さっかげ」

今日の写真「トゲの無いモッコウバラと書くとトゲの有るモッコウバラもあるのだと思う人も居るかも知れないのでトゲが無いモッコウバラと書きます(兎に角、モッコウバラにはトゲがありません) 白花のアーチの下には黄花のモッコウバラが咲いています バラの本格的な季節はここ福島では6月ですが、早春に咲き出すバラは他にもハマナスとナニワイバラがあります 5月8日撮影」




意味:げや(下屋:さっかけ) 母屋(おもや)から差し出して作られた小さな屋根、又その下の空間
さしかけ、さしかけ屋根

使い方:「戦後農家のわぎやうっしょあだりさ知り合いやしんせぎが頼ってさっかげつぐって住んでたのよぐみがげったない」
→「戦後農家の脇や後ろ辺りに知り合いや親戚が頼って下屋作って(もらって)住んでいたのを良く見かけていたね」

カッコウ(郭公)の鳴き声が早朝から聞こえる季節になりました。今年の初鳴きは5月12日(火)夕方に帰宅した時に聞きました。隣の家のテレビアンテナにとまって、尻尾を上下に振りながら毎年鳴くのを見ています。仲間のホトトギスはまだかいな。

2015年5月11日月曜日

「とうたってる」

今日の福島弁「とうたってる」

今日の写真「国営ひたち海浜公園(茨城県)・みはらしの丘の“ネモフィラ”が満開でした(5月9日(土曜日)撮影)

一度は訪ねてみたいと数年前から思っていたネモフィラを見たさで、昨晩一念発起でひたち海浜公園まで片道200Kmと少し・3時間余りかけて(高速道路の東北道・磐越道・常磐道)行ってきました 太平洋を見下ろす丘一面にネモフィラ数百万株が群生し、まさに青のじゅうたんでした 大人420円のところsei爺はシニア(65歳以上)なので210円の券を購入 入場口でいつ年齢確認されてもいいように免許証右手に持って入場しましたが、期待むなしく65歳以上ですかの確認もありませんでした 歳相応に見られたのかすんなり入場 少し残念な思いを抱きながらネモフィラを見て参りました」


「青色ばかりかと思っていたら白花もありました 一年草のネモフィラが終わるとこの丘は秋はコキア(ほうき草・これも一年草)に入れ替わるとか 毎年種がこぼれて生え替わるのでしょう」



意味:野菜がトウ立ちすること(野菜の花茎が春になって伸びること)

女性に対しても「とうたってる」と云う人もおりますがパワハラに値しますので、この場での解説はヤメておきますネ。

春播きしたダイコンやカブ、ニンジンなど根菜類の野菜は日々温度が上がり暑くなるためにトウ立ちが早いので”ス(繊維・筋)”が入って硬くなり食感が悪くなってしまいます。

夏でも収穫出来る高原ダイコンと言われるものやキャベツ(葉茎菜類)は標高が高いのでトウ立ちがないのでしょう。

秋播きした野菜は寒さに向かって育つためトウ立ちしません。

使い方:「春まぎダイゴンははやぐしゅうかぐしねでっとすぐとうたっちまうがら」
→「春播きしたダイコンは早く収穫しないでいると直ぐにトウ立ちしてしまうから」

2015年5月7日木曜日

「うそこぐ」

今日の福島弁「うそこぐ」

今日の写真「玄関から12歩位北側に歩いた処の空き地にワラビが群生しています 朝早くからウグイスが鳴き、日中はキジが闊歩しています 我が家ってなんて長閑(のどか)で田舎なのでしょう」

「ぼだ(蓬【ほう】けた葉)になったワラビ 岩手県民謡の外山節をどうぞ! ♪わーたしゃぁ~ 外山(そぉーとやぁ~まぁーあぁ~)のお~ ひぃかぁ~げぇーのぉ~ わぁーらぁ~びぃいぃ~ぃ だぁれぇもぉ~折らぁぬぅ~で ほぉだぁ~となあ~る コラサァアノサンサ コラサァアノサンサ♪」


意味:うそをつく

使い方:「うそこぐど閻魔様にべろぬがれっから」
→「うそをつくと閻魔様に舌を抜かれるから」

2015年5月4日月曜日

「ぶんなげどがれる」

今日の福島弁「ぶんなげどがれる」

今日の写真「昨年の晩秋に畑に直播した絹さや(又はさやえんどう)にも花が咲きました 赤花の種もありますが絹さやとしては白花に比べ実が大ぶりなので私はここ数年白花しか植えません ネット上に“絹さやに実が入ったものがエンドウ豆(実エンドウ)になります”と説明しているHPもたまに見受けられますが、絹さやと実エンドウは別物です 絹さやは一般に実が熟していないうちに収穫し、さやごと食べます 実エンドウは鞘(さや)は食べません いくら茹でても硬いので食べられません 絹さやは実がある程度大きくなっても鞘も食べることができます 又、実がいって(大きくなって・実が入って)も鞘と実の両方食べられるスナップエンドウもあります 私は毎年この3種類を秋に種蒔きします 寒冷地では春播きしても良いのですが、秋播きしたものに比べ収穫量が減ってしまいます


2枚目の写真は右側の畝からジャガイモ(北あかり)と絹さや、その絹さやの畝の中ほどに右からとうだち(とう立ち)し菜の花と化したキャベツとカブレナ(かぶれ菜)です 実エンドウがその左側に 奥に写っているのは歓迎しない笹です 毎年畑を狭めています 早く退治しないと大変なことになってしまいそう」


意味:放置されたままでいる、放っておかれたままでいる 

「ぶん」は強調の意で「ぶん」を除けば「なげどがれる」→「捨てておかれる」

使い方:「病院さ行ってけづいぎ検査して貰っても、検査けっが出るまでまぢあいしづさ2時間以上ぶんなげどがれンだ」
→「病院に行って血液検査をして貰っても、検査結果が出るま待合室に2時間以上も放っておかれたままでいるンだ」